人が心の底から何かを欲しているとき、その手は止まりません。明日でいい、来週でいい、とは思えない。後回しにできてしまうのは、そこに『どうしても』が無いからです。
水の中で一分。そのとき頭をよぎるのは、欲しかったモノでも、明日の予定でもなく、ただ『息が吸いたい』。仕事も、本当はこれと同じだと思うのです。本気で取り組むことを、人は後回しにできない。
だからスピードは、能力の話ではありません。どれだけ欲しているか、のバロメーターです。返事が速い人、動き出しが速い会社を見て「あ、この人は本気だ」と感じるのは、速さの奥に熱を見ているからです。
逆に言えば、自分が本気で欲していないものに、周囲が本気で動いてくれるはずがありません。経営者の本気は、社員にも、お客様にも、そのまま伝播します。私たちが即レス・最短を当たり前にしているのは、サービスである前に、まず自分たちの熱の証明だからです。
あるとき、数万円ほどの品物を、どうしてもその期日に届けたいというお客様がいました。普通に考えれば、間に合わない。そこで私たちは、その品物の何倍もの費用をかけてヘリコプターをチャーターし、運びました。
金額だけ並べれば、正気の沙汰ではないかもしれません。けれど、お客様が「どうしても」だったのです。手段を選ばなければ、世の中に選択肢は腐るほどある。常識の範囲=コストの枠の中でしか考えられなくなった瞬間に、その腐るほどの選択肢は、ぜんぶ見えなくなります。
ここで一番大事なのは、それが赤字ではなかったことです。すべてを説明した上で、相応の金額をきちんと請求しました。結果は、大きな黒字。そして何より、お客様は『それでも安い』と感じている。
速さは情熱。けれど情熱だけでは、ただの自己満足です。それを、お客様が喜んで対価を払う"価値"に変えるところまでやって、初めてビジネスになる。「本気で解決したいなら、ここまでやる会社がある」── その一点が、価格表の外で選ばれる理由になります。
この考え方に少しでも『わかる』と思ったら。相談ではなく、共感のひと言からで構いません。BEYOND は、9つの実業で毎日この問いに向き合っている当事者です。
▶ BEYONDに相談する 他の記事を読む「価値を提供すること」「スピードは情熱」「すべての状況を、良い意味で楽しむ」── これが、私たちが日々現場で握りしめている軸です。そのほかの考え方はライブラリに、BEYOND PLAYBOOK の全体像はトップにまとめています。同じ温度で経営をしている社長と、いつか机を並べられたら嬉しいです。