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#情報発信#集客・新規#ブランディング
Branding Column · 2026.08.03

新聞は1年で6.6%減り、リリースは月3万本超
── 中小企業のプレスリリース、出し先と書き方

プレスリリースを出しても、どこからも連絡が来ない。よく聞く悩みですが、原因の多くは書き方以前のところにあります。日本新聞協会の集計では、加盟する日刊104紙の総発行部数は2,486万8,122部で前年比6.6%減(2025年10月調べ)。1世帯あたり0.42部、およそ2世帯に1部です。その一方で、配信サービスのPR TIMESは利用企業12万4,813社、直近四半期に11万2,081件のリリースが流れました(2026年4月発表・2026年2月期決算資料)。月平均で3万本を超える計算です。受け手は縮み、送り手は増えている。まずこの現実から出発しないと、広報は徒労に終わります。

1.『出せば載る』が終わった、二つの理由

理由の一つ目は単純な混雑です。1社の配信サービスだけで月3万本。記者や編集者の受信箱には、毎朝、目を通しきれない量が積み上がっています。読まれるかどうかの勝負は、本文ではなく件名と最初の3行で終わっています。

二つ目は、メディア側の余力が落ちていることです。部数が毎年数%ずつ減れば、取材に割ける人と時間も減ります。さらに2026年4月20日、日本新聞協会はAI検索サービスに関する声明を出し、AI検索が報道機関の事業基盤を脅かしていると指摘しました。取材する側が、自分たちの流入と収益を守ることに手一杯な局面です。ここに『弊社は創業50周年を迎えました』とだけ書いた紙を送っても、動く理由がありません。

読まれるかどうかは、本文ではなく件名と最初の3行で決まっている。

2.中小企業が狙うべきは、全国紙ではない

ここが実務上いちばん大きな分かれ目です。全国紙とキー局は、混雑の頂点にいます。一方で、地方紙の支局・地域面、業界紙、自治体の記者クラブ、地域FM、商工会議所の会報は、常に埋めるべき枠を持っていて、地元企業の具体的な動きを探しています。同じ内容でも、出し先を変えるだけで採用率がまったく違う。

そして中小企業にとっては、そちらのほうが実利も大きい。全国面に一度載るより、地元紙の地域面に載って取引先と近隣に届くほうが、受注にも採用にも効きます。狙う相手を『日本中』から『商圏と業界』に落とすのが最初の一手です。

3.取材につながるリリースの4条件

主語を『自社』から『地域・業界』に置き換える
『当社が新工場を建設』では自社の話で終わります。『◯◯町で20年ぶりの新設、地元雇用12名』にすると、記者にとっては地域の話になる。ニュース価値とは、読者にとっての意味のことです。ポイント:件名に地名か業界名を必ず入れる
数字と固有名詞を、確認できる形で入れる
『大幅に改善』ではなく『歩留まりが92%から97%へ』。『多くの企業が導入』ではなく『県内7社が導入』。記者は裏取りできない表現を記事にできません。数字を入れることは、相手の手間を減らすことです。ポイント:自分が確認できない数字は最初から書かない
人と、その人が下した判断を書く
設備や制度そのものは絵になりません。『なぜこの時期に、誰が、何を捨てて決めたのか』が入ると、記事の切り口が生まれます。写真も、モノ単体より人が写っているほうが使われます。ポイント:社長か現場責任者の一言を、実名で入れる
制度や季節の流れに乗せて出す
最低賃金の改定、年度替わり、繁忙期、地域の行事。世の中がその話題を扱う時期に合わせると、同じ内容でも採用されやすくなります。逆に自社の都合だけで出す日程は、たいてい外れます。ポイント:出す日は自社の記念日ではなく、世の中の関心で決める

4.実業の当事者として言えること ── 載らなくても、資産は残る

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、複数の実業を自分たちで回している当事者です。広報を回してきて実感しているのは、リリースの価値は掲載されるかどうかだけでは決まらないということ。

出したリリースは、自社サイトのニュース欄に一次情報として残ります。そしてそのページを読むのは、記者だけではありません。取引を検討している相手、応募を迷っている求職者、融資を審査する金融機関が、会社名で検索して必ず見にきます。更新が2年前で止まっているニュース欄と、四半期ごとに具体的な事実が積み上がっているニュース欄では、相手が受け取る印象がまるで違う。

だから私たちは、掲載されなかったリリースも失敗とは考えません。『自社で確認した事実を、日付入りで公開する』行為そのものが、信用の記録になる。年に何本出すかを先に決め、出す事実を社内で拾う仕組みを作る。掲載はその副産物として、いつか付いてきます。

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5.BEACON は、出す事実を見つけるところから伴走する

BEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、リリースの文章を代筆して終わりにはしません。BEYOND Holdings 自身が実業の当事者として、社内に埋もれている『出す価値のある事実』の掘り起こし → 地域・業界に届く形への翻訳 → 出し先リストの作成 → 出したものを資産として積む設計までを一緒に進めます。

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※背景データは、加盟日刊104紙の総発行部数2,486万8,122部・前年比6.6%減・1世帯あたり0.42部=日本新聞協会(2025年10月調べ、2025年12月発表)、利用企業12万4,813社・直近四半期のリリース11万2,081件=株式会社PR TIMES 2026年2月期決算資料(2026年4月13日発表)、AI検索サービスに関する声明=日本新聞協会(2026年4月20日)を参照しました。本文中の進め方は、よくある状況をもとにした一般的な整理です。