参加者を多く集めようとすると、テーマは自動的に広がります。特定の業種に絞れば母数が減るので、誰にでも当てはまる話題を選ぶことになる。ところが誰にでも当てはまる話は、誰にとっても自分の話ではありません。
次に起きるのが、当日の売り込みです。人を集めるコストをかけた以上、回収したくなる。終盤に自社サービスの説明が入り、参加者はそれを察知します。学びに来たつもりが営業を受けたと感じた人は、二度と来ません。
そして最後に、数字だけが残ります。参加者42名、アンケート回収31枚。次回の企画会議では、この数字をどう増やすかが議題になる。内容ではなく動員の議論になった時点で、その企画は営業活動の一種になっています。
では、なぜ売らない場のほうが結果的に売れるのか。理由は関係性にあります。
営業として訪問すると、こちらは売り手、相手は買い手です。この時点で、話す内容も聞かれ方も決まります。どれだけ有益な情報でも、営業トークの一部として処理される。
ところが勉強会では、こちらは教える人、相手は学びに来た人になります。同じ内容を話しても、受け取られ方がまったく違う。そして質問が出ます。営業の場では出てこない、率直な困りごとが。
この質問が、実は最も価値のあるものです。相手が本当に困っていることを、売り込まれる警戒なしに話してくれる場面は、他にほとんどありません。
少人数だからこそできることがあります。参加者の状況に合わせて、その場で話を変えられる。30人の会場ではできません。
3人なら、開始5分で『いま何にお困りですか』と聞けます。そこから内容を寄せていける。用意した資料を全部話す必要はなく、目の前の3人に必要な部分だけを深く話せばいい。参加者から見れば、これは個別相談に近い価値になります。
会場も要りません。自社の会議室で十分です。費用がほぼゼロなので、続けられます。月1回、3人ずつ。1年で36人と深い関係ができます。100人集めるセミナーを年1回やるより、この積み上げのほうが確実です。
私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。自分たちも、集める側と参加する側の両方をやってきました。
参加者として出た会で記憶に残っているのは、豪華な会場の大規模セミナーではなく、10人以下の会です。理由は単純で、質問できたから。しかも他の参加者の質問が、自社にも当てはまることが多かった。大人数の会では、質疑応答は時間の都合で数問で終わります。
主催する側としても、効き目は少人数のほうが明確でした。3人しか来なかった回のうち1人が、半年後に相談に来る。一方、40人集めた回からは、目立った反応がないこともある。数と成果が比例しないのがこの領域の特徴です。
そして一番大きかったのは、自分たちの理解が整理されたことでした。人に説明するために資料を作ると、曖昧にしていた部分が浮かび上がります。準備の過程で、社内の言葉がそろっていく。売れる前に、まず自社が賢くなります。この効果だけでも、やる価値があります。
発信の目的・ネタ源・型・継続性の4観点から、伝わらない原因をレーダーで特定します。登録不要・その場で結果。
▶ 情報発信診断をはじめる 無料で相談するBEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、イベント運営を代行する立場ではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、テーマの選び方 → 案内文の型 → 当日の進行設計 → 資料の記事化までを、貴社の商材に合わせて一緒に組み立てます。狙うのは、月1回を1年続けられる形です。
まずは無料の情報発信診断で、いまの発信のどこが詰まっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初の1回のテーマを一緒に決めましょう。
※本文中の手順は、BEYOND Holdings が複数の実業を運営する中で用いている一般的な整理です。業種・商材・地域により有効性は異なり、成果を保証するものではありません。