一つ目は題材がない。何を書けばいいのかが分からない。日々の仕事はしているのに、それが書く対象になると思っていません。
二つ目は型がない。何から書き出せばいいか分からず、最初の一行で止まります。文章を書き慣れていない人にとって、白紙は最大の障害です。
三つ目は判断がない。客先の名前を出していいのか、金額に触れていいのか、失敗した話は書いていいのか。分からないので、当たり障りのないことしか書けなくなります。そして当たり障りのない記事は、読まれません。
三つとも、文章力とは関係ありません。そして三つとも、仕組みで潰せます。
持ち回りが続かない最大の理由は、一人に『探す・決める・書く』を全部やらせていることです。負担の大半は、実は書くことではなく探すことにあります。
だから分けます。素材は全員から日常的に集める。書くのは持ち回り。公開してよいかの判断は一人が持つ。この三つを別の人が担うと、書く人の負担は半分以下になります。
素材は難しいものである必要がありません。現場の写真、お客様がこぼした一言、断った依頼、直した不具合、新しく買った道具。共有のチャットに、写真一枚と一行を投げるだけ。書く人は、たまったものから選びます。
私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。発信も自分たちでやっているので、この難しさは実感があります。
やってみて分かったのは、文章が上手い人が書いた記事より、現場の人が素材を持って書いた記事のほうが読まれるということでした。理由は単純で、具体が入っているからです。読み手が求めているのは文章の巧みさではなく、その現場にしかない事実です。
そして、持ち回りの本当の効果は記事そのものではありませんでした。社員が自社の仕事を言葉にする訓練になることです。一度書いた人は、次からお客様への説明が変わります。発信の副産物として、説明できる人が増えていきます。
注意点を一つ。初期に質を求めすぎないでください。持ち回りを始めた最初の数か月は、うまくない記事が並びます。ここで社長が全部書き直すと、書いた人は次から自分の言葉で書かなくなります。直すのは事実の誤りと公開範囲だけ、と決めておく。
もう一つ。書けない人には、話してもらって別の人が書き起こす形もあります。現場を一番よく知っている人が、一番書くのが苦手ということはよくある。書く力を全員に求める必要はありません。
最初の一歩は、素材置き場を一つ作り、来週の一週間だけ全員に写真一枚と一言を投げてもらうことです。集まった数が、この仕組みを続けられるかどうかの答えになります。
発信の目的・ネタ源・型・継続性の4観点から、伝わらない原因をレーダーで特定します。登録不要・その場で結果。
▶ 情報発信診断をはじめる 無料で相談するBEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、記事を代筆する立場ではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、素材置き場の設計 → 書く型の作成 → 公開範囲の明文化 → 年間の順番決めまでを、貴社の人数と現場に合わせて一緒に組み立てます。狙うのは、書く人が困らない状態です。
まずは無料の情報発信診断で、伝わらない原因がどこにあるかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初の型を一緒に作りましょう。
※本記事は社内での発信運用に関する一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。取引先や現場の写真、事例を公開する際は、守秘義務および契約上の取扱いを確認し、必要に応じて相手方の了解を得てください。人物が写る写真の取扱いについては、本人の同意および個人情報の取扱いに留意してください。