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Branding Column · 2026.06.23

専門用語で書くほど
伝わらない

「素人っぽく書くと、安く見られる」「専門用語で正確に書くほうが信頼される」――この常識、実は問い合わせを遠ざけています。BtoBの世界では『◯◯とは』とそもそもの言葉の意味を調べる検索が驚くほど多い。つまり相手は、あなたの業界用語をまだ知らない段階で探しているのです。強みは、専門用語のまま並べるほど伝わらなくなります。

1.その常識 ── 「専門的に書くほど信頼される」

技術力のある会社ほど、HPや会社案内に専門用語が並びます。「高精度◯◯加工に対応」「△△規格準拠」「独自の□□プロセス」。書いている側は誇りを込めて正確に表現しているつもりで、『プロらしく見せたほうが信頼される』という常識を信じています。間違ってはいません――相手が同じ専門家なら。

ところが実際の見込み客の多くは、その分野の専門家ではありません。発注を検討する担当者は、まず言葉の意味そのものを検索している段階にいます。専門用語の壁の前で「自分には難しそう」と一歩を踏み出せず、複雑に見えるだけで離脱してしまう。これがBtoBで繰り返し指摘されている現実です。

2.実は逆効果 ── 強みが「読まれずに」捨てられる

専門用語は、本来いちばん伝えたい強みを『読む前に閉じられる箱』に閉じ込めてしまいます。せっかく独自の技術があっても、相手がその言葉を知らなければ、価値は伝わる前にスルーされる。これは技術が劣っているからではなく、翻訳していないだけです。

さらにやっかいなのは、情報を探す『担当者』と、最終決裁する『決裁者』では知りたいことが違うこと。担当者はスペックや技術を、決裁者は導入実績や費用対効果を見ます。専門用語だらけのページは、担当者には難しすぎ、決裁者には響かない。両方に届かないという最悪の状態になりがちです。「正確に書く」と「伝わるように書く」は、別の作業なのです。

3.自社ならどう動くか ── 強みを翻訳する手順

専門用語のあとに『つまり何が嬉しいか』を足す
用語を消す必要はない。「◯◯加工対応(=図面が複雑でも、1社で最後まで仕上がる)」のように、相手の利益を添えるだけで一気に伝わります。こんな現場:スペックの羅列で説明が終わっている
お客様が『実際に使った言葉』をそのまま使う
問い合わせメールや商談メモを見返す。相手が困りごとを表現した言葉こそ、検索される言葉。自社語ではなく顧客語で見出しを作る。こんな現場:社内用語で見出しを書いている
『◯◯とは』に答えるページを1枚持つ
意味を調べている段階の人に、用語をやさしく解説するページを用意する。入口で信頼を得れば、専門ページへ自然に進んでもらえます。こんな現場:いきなり詳細スペックに連れて行っている
担当者向けと決裁者向けを『書き分ける』
技術詳細は担当者に、実績・費用対効果・導入の手間は決裁者に。同じ強みでも、読む人に合わせて見せる面を変える。こんな現場:1つの文章で全員を説得しようとしている
業界外の人に『一度読んでもらう』
家族や別業種の知人に読ませ、詰まった箇所が翻訳の必要な場所。社内では気づけない『当たり前の壁』を、外の目で見つけます。こんな現場:身内だけで文章を確定している
伝わらないのは、強みが弱いからではない。翻訳していないだけ。
専門用語は、相手の言葉に置き換えられます。

4.正しい打ち手 ── 「やさしく」ではなく「相手の言葉で」

誤解しないでほしいのは、これは「専門性を捨ててやさしく書け」という話ではないこと。技術の裏付けはむしろ惜しみなく出すべきで、それ自体が課題解決能力の証明になります。問題は順番と入口です。相手がいる場所の言葉で迎え、そこから専門の深さへ案内する。強みを薄めるのではなく、届く形に翻訳するということです。

大切なのは、書き手の都合で並べないこと。読む人が使う言葉から組み立てるBEACONは、この翻訳と発信を、現場で続く形に落とし込みます。

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5.BEACON は、強みを「届く言葉」にするまで伴走する

BEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、文章を整えて終わりではありません。BEYOND Holdings 自身が複数の実業で「専門の価値を、相手の言葉でどう届けるか」を磨いてきた当事者として、顧客の言葉の収集 → 強みの翻訳 → 届く発信まで、貴社の現場で続く形に一緒に作ります。強みは、伝わって初めて武器になります。

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