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#数字・見える化#業務効率化#意思決定
Management Column · 2026.09.12

定例会議の年間コストを出したら、1,000万円を超えていた

ある建設会社(想定事例)の毎週月曜の定例会議は、10人が2時間。十年以上続いていて、誰も疑問に思っていませんでした。
あるとき、出席者の人時単価を掛けて年間の金額を出してみました。1,000万円を超えていました。同じ金額を設備に使うなら、何を買うか全員で議論するはずの額です。
会議を減らせという話ではありません。金額が出て初めて、この会議はこの値段に見合うかという問いが立ちます

1.時間は意識されるが、金額は意識されない

『会議が長い』という不満は、どの会社でも出ます。ところが、そこから打ち手には進みません。長いか短いかは主観で、人によって基準が違うからです。長いと言った人が、次の会議で一番話していたりもします。

金額にすると、主観が消えます。10人×2時間×週1回×年50回=1,000時間。人時単価を1万円とすれば1,000万円。この数字は、誰が計算しても同じになります。

そして、この額が効くのは比較ができるからです。1,000万円を設備に使うなら、相見積もりを取り、稟議を上げ、全員で議論します。同じ額が毎年、議論のないまま会議室で消えている。この対比が、はじめて議題を動かします。

『長い』は主観で終わる。金額にすると、誰が見ても同じ数字になる

2.三つに分けたら、必要だったのは二割だった

この会社がやったのは、会議の中身を三つに分けて記録することでした。意思決定、情報共有、相談やすり合わせ。3週間だけ、それぞれに何分使ったかをその場で記録します。

結果、意思決定に使っていたのは全体の二割弱でした。残りは共有と、当事者だけで済むすり合わせです。

共有は、資料を配れば済みます。すり合わせは、関係者2〜3人でやれば済む。10人全員の時間を使う必要があったのは、二割の部分だけでした。

この会社は会議を廃止していません。種類ごとに、参加者と時間を変えただけです。意思決定の議題だけを30分にまとめ、共有は資料配布に切り替え、すり合わせは当事者が別枠で持つ。金額は三分の一以下になりました。

3.値段を出す、四つの手順

人時単価は、給与ではなく総人件費から出す
月給だけで計算すると、実態の六割か七割にしかなりません。社会保険料の会社負担、賞与、法定福利費を含めた年間の総額を、年間の労働時間で割ります。この一手間で、出てくる金額はかなり変わります。安く見積もった数字では、議論は動きませんポイント:単価は給与ではなく、会社が払う総額から出す
計上するのは予定時間ではなく、拘束時間
資料の作成、移動、開始待ち、終わった後の立ち話。実際に拘束されている時間は、会議の予定時間より長い。予定2時間の会議は、たいてい一人あたり3時間分の拘束になっています。ここを含めないと、実感と数字がずれて信用されませんポイント:計上するのは予定時間ではなく、拘束時間
種類ごとに、必要な参加者を書き直す
意思決定には、決める人と情報を持つ人。共有は資料で足り、参加は不要。すり合わせは当事者だけ。全員参加をやめるだけで、金額は半分以下になります。回数を減らすより、まず人数です。しかも人数を減らしても、情報の流れは止まりません。資料が残るからです。ポイント:減らすのは回数ではなく、まず人数
出した金額を、会議の案内に書く
『この会議の1回あたりの費用:約20万円』と議題の横に一行入れます。誰かを責めるためではなく、議題を絞る動機を作るためです。書いてあると、主催者が自分で議題を削るようになります。指示より効きます。ポイント:金額を議題の横に置くと、議題が減る

4.やってみて分かること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。会議の多さでは、何度も失敗してきました。

実感として、会議の見直しが進まない理由は、提案が人格批判に聞こえるからです。『あの会議は要らない』は、主催している人への否定に聞こえます。だから誰も言い出さない。金額で話すと、誰も責めずに議論を始められます

そして、削るべきは回数より人数でした。週1回を隔週にするより、10人を5人にするほうが効きます。頻度を落とすと情報が滞りますが、人数を絞っても資料さえ残せば滞りません。

注意点を一つ。金額を出すと『会議は無駄』という結論に飛びがちです。意思決定のための会議は、むしろ時間をかける価値があります。ここを分けずに一律で削ると、決まらない会社になります。削るのは共有と、当事者以外の同席です。

もう一つ。この計算は一度やれば十分です。毎月出す必要はありません。一度出た数字が、その後の判断の基準として残ります。

最初の一歩は、一番人数の多い定例会議を一つ選び、人数×時間×年間回数を掛けること。単価は概算で構いません。桁が分かれば、それで話は始まります。

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5.LENS は、換算から一緒に立つ

LENS(BEYOND PLAYBOOK)は、システムを入れて終わりではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、人時単価の算出 → 会議の三分類と記録 → 参加者の書き直し → 案内への金額表示までを、貴社の会議の実態に合わせて一緒に整理します。狙うのは、値段に見合う会議だけが残る状態です。

まずは無料の意思決定スピード診断で、数字が判断につながっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初に値段を出す会議を一緒に選びましょう。

※本記事の会社の場面は、中小企業でよくある状況をもとに構成した想定事例であり、特定の企業を指すものではありません。人時単価の算出方法や会議時間の扱いは、業種・雇用形態・賃金制度によって適切な形が異なります。労働時間の管理については就業規則および労働関係法令に沿って行ってください。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。