← LENSトップへ
#数字・見える化#意思決定#業務効率化
Management Column · 2026.07.09

『あの人に聞かないと
数字が分からない』会社のリスク

『先月の粗利? ああ、それは経理の◯◯さんに聞かないと』──思い当たる社長は多いはずです。数字が一人の頭とパソコンに集中した会社は、平時は静かに回ります。ところがその人が休んだ・辞めた瞬間、会社の現在地が誰にも見えなくなる。2025年版の中小企業白書は、こうした業務の属人化・ブラックボックス化を防いだ会社ほど、付加価値額が増える傾向にあると指摘しました。数字の属人化は、静かな経営リスクです。

1.想定事例 ── ある会社の『番頭さんが休んだ月』

従業員15名の卸売業(想定事例)。数字まわりは勤続20年のベテラン経理が一手に握っていました。請求も入金確認も、原価の集計も、月次の粗利も、すべて彼女の頭とExcelの中。社長は毎月『今月はいくら残った?』と口頭で聞き、返ってくる数字を信じていました。仕組みとして問題が表面化することは、長らくありませんでした。

ところがある月、その経理が体調を崩して2週間離脱します。とたんに誰も先月の粗利を出せない。どの取引が入金済みで、どれが未回収かも分からない。値上げの判断も、賞与の原資も、根拠になる数字が出てこない。会社は動いているのに、経営だけが目隠しで走る2週間になりました。これは能力の問題ではなく、数字が一人に貼り付いた構造の問題です。

2.何が起きていたか ── 属人化が生む3つのリスク

ひとつ目は事業継続リスク。担当者の不在で数字が止まれば、判断も止まる。ふたつ目は意思決定の遅れ。社長が『聞かないと分からない』状態では、勘とタイミングで経営せざるを得ない。みっつ目は不正やミスの温床。一人しか中身を見ていない数字は、誤りも私物化も外から気づけない。白書が属人化防止と付加価値の伸びを結びつけたのは、裏返せば放置した会社が伸び悩むという現実の反映です。

数字を握るのが『人』である限り、
その人が抜けた日に経営は止まる

3.自社ならどう動くか ── 属人化を解く3ステップ

『その人しか出せない数字』を洗い出す
まず、担当者が休んだら出てこない数字をリスト化する。粗利・入金状況・在庫・原価など。どこがブラックボックスかを可視化するのが最初の一手。犯人探しではなく構造の点検です。こんな現場:数字の在り処が誰の頭の中かも分からない
手集計を、自動で溜まる仕組みに移す
個人のExcelに手入力していた数字を、会計・販売管理のデータから自動で集計される形に載せ替える。人が転記しないほど、属人化もミスも減る。まず月次の粗利だけでも自動化する。こんな現場:毎月手作業で数字を作り直している
『誰が何を見てよいか』の権限を設計する
全部を一人に握らせず、役割ごとに見える範囲を決めて共有する。社長・幹部がいつでも同じ数字を見られる状態にすれば、特定の人がいなくても経営が続く。見せすぎず、隠しすぎず。こんな現場:数字を見られるのが実質1人だけ

4.目的は『担当者を疑うこと』ではない

誤解してはいけないのは、これは優秀な担当者を外す話ではないということ。むしろ、一人に全部を背負わせている今の状態こそ、その人にとっても酷なのです。数字を仕組みに移せば、担当者は集計作業から解放され、本来やるべき分析や改善に時間を使える。属人化の解消は、リスク対策であると同時に、人の生かし方の見直しでもあります。

大切なのは、数字を『人』から『仕組み』へ移すこと。LENSは、この見える化・自動集計・権限設計を、貴社の現場で無理なく回る形に落とし込みます。

60秒・無料診断

あなたの会社の数字、一人に依存していませんか?

見える化・KPI・意思決定・属人化の観点から、いま整えるべき一点をレーダーで特定します。登録不要・その場で結果。

▶ 意思決定スピード診断をはじめる 無料で相談する

5.LENS は、『人に貼り付いた数字』を仕組みに移す

LENS(BEYOND PLAYBOOK)は、アドバイスして終わりではありません。BEYOND Holdings 自身が複数の実業で、数字を特定の人から切り離し、誰でも同じ現在地を見られる形に整えてきた当事者として、ブラックボックスの洗い出し → 自動集計への移行 → 権限設計という順番を、貴社に合わせて一緒に組み立てます。担当者が休んでも、経営の目は閉じない。その状態を作りましょう。

まずは無料の意思決定スピード診断で、貴社の数字がいまどれだけ属人化しているかを掴むところから。結果を見ながら、最初の一手を一緒に決めましょう。