Excelは偉大なソフトです。表も計算もグラフも作れ、たいていのPCに最初から入っている。だからこそ多くの会社が、案件管理も、月次の売上集計も、在庫台帳も、気づけば全部Excelでやっている。「専用システムなんて高い。Excelでできているんだから十分」——これは中小企業でいちばんよく聞く、そして一見もっともらしい判断です。
実際、国のデータを見ても脱・紙は進み、デジタル化そのものは前進しています。ただしIPAの『DX動向2025』(2025年6月公表)は、DXへの取り組み割合が約8割に達した一方、多くの企業のDXが「作業時間の短縮」という効率化どまりで止まっていると指摘します。つまり「Excelで回せている」の多くは、前進ではなく前進したつもりの停滞なのです。
ここで常識をひっくり返しましょう。Excelが無料なのは買うときの一回だけです。そのあと毎月かかる本当のコストは、シートに数字を打ち込み、コピペで転記し、月末に何時間もかけて集計し直す人の時間——つまり人件費です。そしてその人件費は、いま構造的に上がっています。2025年春闘は連合の最終集計で全体5.25%、300人未満の中小企業でも4.65%の賃上げとなりました(JILPT)。
賃上げの時代とは、手作業の集計に払う時給が毎年上がっていく時代ということです。月に10時間、二人がかりで数字をまとめている会社は、その10時間の値札が年々高くなっている。しかも代償は時間だけではありません。数式が壊れても誰も気づかない、作った本人しか触れない、同じ数字が複数のシートでズレる——Excelはタダで導入できるがゆえに、いちばん高くつく。それが逆説の正体です。
BEYONDも9社を束ねる立場で、いまも数え切れないExcelを使っています。全部をシステムにする必要などない。問題は「どのExcelは残し、どのExcelは卒業すべきか」の線引きです。LENSの可視化・鮮度・活用・仕組み化の観点で、乗り換えどきを告げる三つのサインを挙げます。
順番はこうです。①時給で換算して隠れコストを見え、②属人化していないかを確かめ、③数字の鮮度が落ちていないかを問う。三つのうち二つが当てはまったら、それは「Excelが優秀だから使っている」のではなく「限界に気づかないまま使い続けている」状態。乗り換えの判断そのものが、経営の見える化の第一歩です。
数字の可視化・鮮度・活用・仕組み化の4観点から、Excel依存に潜む詰まりをレーダーで特定します。登録不要・その場で結果。
▶ 意思決定スピード診断をはじめる 無料で相談するLENS(BEYOND PLAYBOOK)は、いきなり高価なシステムを売りつけて終わりにはしません。集計時間を時給で見える化する → 属人化した基幹シートを洗い出す → 鮮度が要る数字だけ仕組みに移すまで、貴社の現場で本当に効く順番を一緒に線引きします。私たちは評論家ではなく、賃上げと人手不足の直撃を受けながら9社で無数のExcelと格闘してきた実業集団。全部をやめる必要はない、しかし放置してはいけないシートがどれかを、実務の目で見極められるのが武器です。
まずは無料の意思決定スピード診断で、いま数字のどこに手間と詰まりがあるかを掴むところから。結果を見ながら、あなたの会社の「卒業すべきExcel」を一緒に選びましょう。