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#差別化#ブランディング#集客・新規
Branding Column · 2026.09.11

総人口は前年から44万人減った|地域で選ばれるか、専門で選ばれるか

総務省統計局の人口推計によると、2026年7月1日現在の総人口は1億2293万人。前年同月から44万人、0.35%の減少です。
これは全国平均の数字ですから、地方の商圏はもっと速く縮んでいます。地域を軸にしている会社は、母数の減少をそのまま受けます
だからといって、専門に振ればいいという話でもありません。本当に危ないのは、地域密着と専門性の両方を掲げることです。両方を言うと、両方から外れます。

1.母数が毎年減る、という前提

0.35%という数字は、一年だけを見れば小さく感じます。ところがこれは全国平均です。人口が増えている地域と、年に1%以上減っている地域が、この平均の中に混ざっています。自社の商圏がどちらなのかは、市区町村の統計を見ないと分かりません。

意味するところははっきりしています。同じシェアを保っているだけでは、売上は毎年少しずつ減ります。維持するためには、シェアを上げ続けなければならない。これが、商圏が縮む地域の会社が置かれている条件です。

このとき取れる道は、実質的に二つしかありません。①同じ地域の中でシェアを上げる(地域軸)。②同じ商品やサービスで商圏を広げる(専門軸)。どちらも正解になり得ます。問題は、多くの会社が両方を同時に掲げていることです。

2.両方を掲げると、両方から外れる

地域軸の会社が選ばれる理由は、近い、すぐ来る、顔が見える、地元の事情を知っていることです。専門軸の会社が選ばれる理由は、その領域ではここしかない、遠くても頼む価値があることです。

この二つは、投資する先が違います。地域軸は拠点・人員・即応の体制に金をかける。専門軸は技術・設備・実績の蓄積に金をかける。限られた資源で両方に投資すれば、どちらも中途半端になります。

そして読み手の側から見ると、『地域密着で高い技術力』と書いてあるサイトからは、何も伝わりません。近くの会社を探している人にも、専門家を探している人にも刺さらない。どちらの理由でも思い出してもらえない会社が出来上がります。

両方を掲げた会社は、どちらの理由でも選ばれない

3.軸を決める、四つの判断材料

直近2年の受注を、距離で並べる
軸は願望で決めるものではありません。すでに実績として出ています。受注一覧に距離の列を足し、30分以内・1時間以内・それ以上の三区分で数える。半分以上が30分圏内なら、すでに地域軸で選ばれています。遠方からの依頼が一定数あるなら、そこに専門軸の芽があります。ポイント:軸は決めるものではなく、すでに出ている
遠方の客に、なぜうちに頼んだかを聞く
遠くから来た案件には、必ず理由があります。近くで済ませられるはずのことを、わざわざ遠方に頼んだ理由。三件聞けば共通点が出ます。その共通点が、専門軸の核です。自社では当たり前すぎて価値だと気づいていないことが、たいていそこに入っています。ポイント:遠くから来た理由に、専門軸の核がある
移動時間を、金額に換算する
地域軸を選ぶなら、商圏の外に出ないという判断を数字で支えます。片道1時間の現場に行く原価を、人件費と車両費で出す。出してみると、遠方案件が実は赤字だったと分かることがあります。感覚で断るのは難しいが、数字があれば断れます。ポイント:商圏の線は、移動原価で引く
掲げない方の主張を、書くのをやめる
軸を決めたら、サイトと会社案内から反対側の主張を消します。ここが一番難しく、一番効きます。消さずに残しておくと、結局は両方を掲げた状態のままだからです。決めた軸を足すことより、決めなかった側を消すことのほうが、伝わり方を変えますポイント:決めた軸より、消した主張のほうが効く

4.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。地域で回している商売も、領域で回している商売も中にあります。

軸が決まらない会社の多くは、決めると仕事が減ると思っています。実際にやってみると、既存のお客様は減りません。減るのは、もともと薄かった問い合わせのほうです。そして薄い問い合わせが減った分、対応の質が上がる。

もう一つ。軸は一度決めたら十年変えられないものではありません。商圏の人口を毎年確認し、母数が減り続けるなら専門軸に寄せる。拠点を増やせる体力がついたなら地域軸を厚くする。見直す間隔を決めておけば、決めることのリスクは下がります

注意点を一つ。地域軸を選ぶことは、縮む市場に留まることと同じではありません。判断の分かれ目は、その商圏で自社のシェアを上げる余地が残っているかどうかです。すでにシェアが高いなら、地域軸に伸びしろはありません。そこは正直に見てください。

最初の一歩は、直近2年の受注一覧に距離の列を足すことです。三区分で数えるだけ。自社がどちらの理由で選ばれてきたかが、その日のうちに分かります。

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5.MAGNET は、軸の見極めから一緒に立つ

MAGNET(BEYOND PLAYBOOK)は、キャッチコピーを納品する立場ではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、受注の距離分析 → 遠方客への聞き取り → 移動原価の算出 → 掲げない側の削除までを、貴社の商圏の実態に合わせて一緒に進めます。狙うのは、どちらの理由で選ばれるかが一言で言える状態です。

まずは無料の差別化診断で、選ばれる理由が届いているかを確かめてみてください。結果を見ながら、消す主張を一緒に決めましょう。

※データに関する記述は、総務省統計局の人口推計において、2026年7月1日現在の総人口(概算値)が1億2293万人であり、前年同月に比べて44万人(0.35%)の減少であったことを参照しました。概算値は後日公表される確定値と異なる場合があります。また全国の数値であり、人口の増減は地域によって大きく異なります。自社の商圏については、該当する市区町村の統計をご確認ください。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。