多くの経営者にとって、口コミ対策とは件数を増やす活動です。だから施策も「お願いする」「特典をつける」「一斉にメールする」という集める方向に向かいます。ところがステマ規制の下では、この発想がそのまま地雷になります。
ポイントは、違反の判定基準が『内容の嘘』ではないことです。スマイルスクエアの件で問題になったのは、施術の質でも、書かれた感想の真偽でもありません。事業者が関与した表示なのに、消費者からはそれが判別できないという一点です。実際、同じ2025年3月にはロート製薬も、Instagramでは『PR』と表記していたモニター投稿を、自社サイトに転載する際に表記を落としたことで措置命令を受けています。表示の中身ではなく、関与の見え方が問われている。
つまり「星5をお願いする」「書いたら割引する」という、これまで善意で行われてきた行為ほど危ない。頼み方の設計を変えないまま件数だけ追うのは、いま最もリスクの高い集客手段です。
法律の話を抜きにしても、集める発想には限界があります。評価が星5ばかり並んだページを、いまの消費者はそのまま信じません。不自然に高い平均点、同じ時期に集中した投稿、似た言い回し──読み手はこうした痕跡に敏感です。せっかく集めた口コミが、かえって「作っているのでは」という疑いを生む。
信頼が生まれるのは、良い評価と、そうでない評価が両方あり、そのうえで会社がどう応じているかが見えるときです。星3の指摘に丁寧な返信がついていれば、読み手はむしろ安心する。口コミは点数を競う場ではなく、対応の姿勢を見せる場だと考え方を入れ替える必要があります。
集めるのではなく、自然に集まる受け皿を整える。順番に使える型を4つ挙げます。
強み・伝わり方・信頼の見せ方など複数の観点から、選ばれる理由がどこで詰まっているかをレーダーで特定します。登録不要・その場で結果。
▶ 選ばれる理由診断をはじめる 無料で相談する私たちBEYONDは、コンサルとして外から助言するだけでなく、自分たちで複数の実業を回しています。その立場で言えば、口コミが増えない会社の本当の問題は、頼み方が下手なことではありません。お客様が良かったと感じた瞬間に、その気持ちを置いていける場所が用意されていないことです。名刺にも、納品書にも、完了報告のメールにも導線がない。だから思い出した頃には熱が冷めている。
もう一つ、中小企業ほど見落とすのが④の返信です。大手は炎上を恐れて定型文しか返せません。ここは小さい会社が圧倒的に有利な場所で、社長本人の名前で誠実に一言返すだけで、他社との差が決定的につく。特典を配るより、よほど安く、よほど効きます。
口コミは、買うものではなく積み上がるものです。規制が厳しくなったのは逆風ではありません。お金で件数を買っていた会社が退場し、地道にやってきた会社の口コミが相対的に効くようになったと捉えるべきです。
MAGNET(BEYOND PLAYBOOK)は、口コミを増やす小手先の施策を渡して終わりではありません。BEYOND Holdings 自身が複数の実業を回す当事者として、選ばれる理由の言語化 → 感想が集まる導線の設置 → 規制に触れない依頼の型 → 返信の運用ルールまでを、貴社の商売に合わせて一緒に作ります。評判が勝手に積み上がる状態まで持っていくのが私たちの役割です。
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※背景となる事実は、消費者庁による医療法人社団スマイルスクエアへの措置命令(2025年3月18日公表。Googleマップへの星5評価と感想の投稿を条件に5,000円分のプリペイドカードまたは治療費5,000円割引を提供、対象9名、表示期間2024年5月15日〜9月11日、ステルスマーケティング告示に基づく処分としては4件目)、ロート製薬への措置命令(2025年3月)、およびステルスマーケティング告示の施行日(2023年10月1日)を参照しました。本文中の打ち手は一般的な整理であり、個別事案の適法性については所管官庁や専門家にご確認ください。