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#業務効率化#意思決定#定着・離職
Management Column · 2026.08.10

会議の目的、情報共有が40.1%で
意思決定は18.0%

会議を減らしたい、という相談はよく受けます。ただ、減らす前に見るべき数字があります。2026年5月に就業者519名を対象に実施された調査では、会議の目的として情報共有が40.1%で最多意思決定は18.0%にとどまりました。そして上位管理職は週の17.2%、およそ1営業日分を会議の準備と出席に費やしています。別の2026年の調査でも、約5割が会議は長いと感じ、理想の会議時間は30分が最多でした。つまり多くの会議は、決めるためではなく伝えるために開かれ、そこに管理職の時間が最も多く吸われている。問題は回数ではありません。混ざっていることです。

1.『決める会議』と『伝える会議』は、まったく別物

この二つは、必要なものがすべて違います。決める会議に要るのは、決裁権を持つ人と、判断材料と、選択肢です。人数は少ないほどよく、材料が揃っていれば15分で終わります。一方伝える会議に要るのは、正確さと網羅性。人数は多くてよく、しかしそもそも集まる必要があるとは限りません

ところが中小企業の定例会議は、たいてい両方が同居しています。前半40分で各部署が報告し、疲れてきた後半15分で重要な判断をする。いちばん頭を使うべき議題に、いちばん集中力のない時間帯を割り当てているわけです。しかも報告を聞くために、判断に関係のない人まで全員が座っています。

調査の40.1%と18.0%という比率は、この構造をそのまま映しています。会議の主成分は情報共有で、意思決定はおまけになっている

いちばん頭を使う議題に、いちばん集中力のない時間帯を割り当てていないか。

2.『会議を減らす』が失敗する理由

号令だけで会議を減らすと、たいてい半年で戻ります。理由は単純で、会議は不安の解消装置としても機能しているからです。集まっていれば、把握できている感覚が得られる。廃止すると『最近どうなっているか分からない』という不安が生まれ、別の名前の会議が復活します。

だから減らす前に、共有の代替手段を先に作る必要があります。共有の受け皿がないまま会議だけ消すと、情報は消えるのではなく個別の呼び出しと立ち話に分散するだけ。管理職の時間はむしろ増えます。

3.時間を返す、四つの分け方

議題ごとに『決/共』のラベルを付ける
会議そのものを分ける前に、議題1行ごとに、決めるのか伝えるのかを書くところから始めます。これだけで、たいていの定例は共有議題が7割を占めていると分かります。可視化しないと誰も減らせません。ポイント:まず1回分のアジェンダに、決と共の印を付ける
共有はテキストに逃がし、会議は決裁だけ残す
各部署の報告は、前日までに数行で書いて共有する。会議では読んだ前提で、質問と判断だけを扱う。書く手間はかかりますが、10人が30分聞くより、1人が10分書くほうが総時間は圧倒的に短い。会議の時間は、参加人数を掛け算した合計で考えるのが基本です。ポイント:コストは所要時間ではなく、時間×人数で見る
決める会議は、参加者と持ち物を絞る
決裁者・提案者・実務の当事者だけにする。そして選択肢を2つ以上用意していない議題は上程しないと決める。『どうしましょうか』から始まる議題は、その場で考える会になり必ず伸びます。理想が30分という調査結果は、材料が揃っていれば十分に現実的な数字です。ポイント:選択肢のない議題は、会議に載せない
『やめる会議』ではなく『試しに1か月止める会議』にする
廃止は反対されますが、1か月の休止なら通ります。止めてみて困ったことが出たら戻せばいい。多くの場合、困りごとは出ません。出た場合も『何に困ったか』が分かるので、必要な部分だけを短い形で再開できます。ポイント:廃止ではなく、期限つきの休止から始める

4.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。会議は自分たちも増やしてしまう側なので、実感を込めて書きます。会議が増える最大の原因は、決まったことが実行されないことです。

前回決めたはずのことが進んでいない。だから確認の場を作る。その場でまた決め直す。また進まない。この循環に入ると、会議は雪だるま式に増えます。増えた会議は管理職の時間を食い、管理職が現場に出られなくなり、実行はさらに遅れる。週の17.2%という数字は、この悪循環の途中経過だと考えたほうがいい。

だから会議改革の本丸は、時間短縮ではありません。決めたことに、担当と期限を必ず付けて、次の会議の冒頭で結果だけ確認する。この一点が回り始めると、確認のための会議が要らなくなり、結果として会議は自然に減ります。減らすために減らすのではなく、実行が回るから減る。順番はこちらです。

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5.PACK は、会議体の棚卸しから一緒にやる

PACK(BEYOND PLAYBOOK)は、会議術の研修をして終わりにはしません。BEYOND Holdings 自身が実業の当事者として、いまある会議体の洗い出し → 議題ごとの決と共の仕分け → 共有をテキストに逃がす運用づくり → 決定事項の担当と期限の管理までを、貴社の人数と現場に合わせて設計します。返ってくるのは、管理職が現場に出る時間です。

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※背景データは、会議の目的として情報共有が40.1%で最多となり意思決定が18.0%であること・上位管理職が週の17.2%を会議の準備と出席に費やしていること=ナイスモバイル株式会社『ビジネスパーソンの会議DX・AI活用実態調査2026』(2026年5月実施・就業者519名対象)、約5割が会議は長いと回答し理想の会議時間は30分が最多であること=アスノシステム株式会社『ビジネスパーソンの会議実態調査2026』を参照しました。本文中の進め方・時間配分は、よくある状況をもとにした一般的な整理です。