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#定着・離職#人材育成#意思決定
Management Column · 2026.07.18

その1on1、月イチの
説教になっていませんか

「1on1を入れれば、部下は元気になる」——そう信じて面談を制度化した会社ほど、なぜか離職が止まらないことがあります。理由は単純で、形だけ真似た1on1は『月イチの進捗確認会』か『説教の時間』に化けるから。ギャラップの2024年調査では、日本の従業員エンゲージメントはわずか6%で世界最低水準。面談を増やすことと、部下がやる気を取り戻すことは、まったく別です。分かれ目はどこにあるのか。

1.常識を疑う ── 『1on1をやれば効く』の落とし穴

1on1はここ数年ですっかり定番になりました。良いことです。ただ、導入した会社の面談をのぞくと、上司が9割しゃべっている光景が驚くほど多い。「最近どう?」の三秒後には「そういえばあの件だけど」と業務指示が始まり、終盤は決まってありがたい説教。これでは名前が1on1に変わっただけで、中身は昔ながらの詰め会議です。

数字が背景を語っています。ギャラップの2024年調査によれば、日本で仕事に熱意を持つ社員は6%、国際平均の23%を大きく下回る世界最低水準。逆に意欲を失った層は24%と、熱意ある社員の4倍にのぼります(Gallup調査)。制度は入れた、面談もしている、それでもこの数字。やり方を間違えた1on1は、むしろ『言っても無駄だ』という諦めを強化するのです。

2.逆だった ── 上司が話すほど、部下は閉じる

1on1の主役は上司ではなく部下です。ところが多くの上司は「せっかくの時間だから何か有益なことを言わねば」と気負い、結果として場を自分の言葉で埋めてしまう。話す側は満足しますが、聞かされる側は本音を出す隙を失う。静かな退職——在籍しながら最低限の仕事しかしない状態——は、こうした「言っても聞いてもらえない」積み重ねから静かに始まります。

本質はシンプルです。1on1は上司が教える場ではなく、部下が自分の考えを言葉にする場。目安は聞く8割・話す2割。上司の仕事は正解を授けることではなく、部下が自分で答えにたどり着くのを助けること。沈黙を怖がって埋めないことが、実は最も高度な技術です。

1on1で試されるのは、部下の成長ではない。上司が黙っていられるかだ。

3.自社ならこう始める ── 詰め会議にしない三つの型

BEYONDは9社で多くのメンバーと向き合いますが、1on1で徹底しているのは「業務の進捗確認は別の場でやる」という切り分けです。進捗と本音を同じ30分に混ぜると、必ず進捗が本音を押しのける。定着に効く1on1にするための三つの型を挙げます。

進捗確認と切り離す
タスクの遅れ・数字の詰めは通常の業務ミーティングでやる。1on1は『あなた自身の話を聞く時間』と最初に宣言する。ここを混ぜると、部下は身構えて本音を引っ込める。テーマは仕事の悩み・キャリア・人間関係で構わない。問い:直近の1on1、何割が進捗の話で埋まったか
聞く8割を数字で守る
気合ではなく設計で守る。冒頭に部下へ問いを渡し、あとは相づちと『それで?』だけで待つ。上司が話したくなったら、代わりに質問に変換する。沈黙が続いても埋めない。話し過ぎたと思うくらいで、ちょうど半々になっている。問い:次の面談で、最初の10分を全部『聞く』に使えるか
頻度より『必ずやる』を優先
週1が理想でも、忙しさで飛ばすなら逆効果。飛ばされた部下は『自分は後回し』と受け取る。月1でもいい、決めたら何があっても動かさない。1on1は面談の質より前に、約束を守る姿勢そのものが信頼を作る。問い:直近3回、予定通りに実施できたか

順番はこうです。①進捗と切り離し、②聞く8割を設計で守り、③決めた頻度を必ず守る。回数を増やすより、一回を『本当に聞く時間』にする。それだけで、世界最低と言われるエンゲージメントの底から抜け出す一歩になります。

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4.PACK は、面談が回る仕組みごと作る

PACK(BEYOND PLAYBOOK)は、1on1シートのテンプレートを渡して終わりにはしません。進捗確認と切り離す → 聞く8割を型にする → 決めた頻度を守り切るまで、貴社の現場で回る仕組みに一緒に落とし込みます。私たちは評論家ではなく、自分たちの9社で人の定着に頭を悩ませ続けてきた実業集団。制度を入れるだけで終わらせず、面談が本当に本音を引き出す場になるところまで伴走できるのが武器です。

まずは無料の組織体力診断で、いま人が離れる原因がどこにあるかを掴むところから。結果を見ながら、あなたの会社に合う1on1の始め方を一緒に設計しましょう。