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#採用#定着・離職#人手不足#人材育成
Organization Column · 2026.06.14

採用難・最賃上昇の今、
人が辞める組織の5つのサイン

2025年の人手不足倒産は過去最多の397件(東京商工リサーチ)。最低賃金は全国平均1,121円へと過去最大の引き上げ。── いま中小企業の勝負を分けるのは「採る力」ではなく、辞めさせない・育てる・属人化を解く力です。

1.採用で殴り合う時代は、もう終わった

東京商工リサーチによると、2025年の「人手不足」倒産は過去最多の397件。原因の内訳では「従業員退職」が前年比で約1.5倍(54.9%増)、「人件費高騰」も152件と急増しました。帝国データバンクの調査でも、正社員が不足と答えた企業は2025年初頭で53.4%に達しています。

同時に、最低賃金は2025年度に全国加重平均1,055円→1,121円(66円・6.3%増)と過去最大幅で上昇し、全47都道府県で1,000円を超えました。採用コストも人件費も上がり続ける一方で、欲しい人は採れない。「採って数で押す」戦い方は、もう中小企業には割に合いません。

2.本当のコストは「辞められること」

1人が辞めると、採用広告費・面接工数・教育のやり直し、そして残るメンバーへの負荷が一気に発生します。最賃上昇で時給ベースの再採用コストが上がった今、退職1件の損失は数年前より確実に重くなっています。だからこそ問うべきは「どう採るか」ではなく、「なぜ辞めるのか」「なぜ育たないのか」です。人の問題の多くは、本人の資質ではなく定着・属人化・採用・育成評価という仕組みのどこかが欠けて起きています。

3.5つのサインで、自社をチェックする

想定外の離職が、続く
採っても辞め、再採用コストが利益を削る。最賃上昇下では、この出血が年々重くなります。こんな現場:この1年で複数名が辞めた
「この人が抜けたら回らない」業務がある
特定の人に集中し、休まれた瞬間に現場が止まる。退職連鎖の引き金になる経営リスクです。こんな現場:エースが休むと混乱する
必要なときに、人が採れない
求める人材像も自社の魅力も言語化できず、応募が来ない。採用難の時代に最も詰まる入口です。こんな現場:求人を出しても応募が来ない
育つ仕組みが、ない
教育がOJT頼み・場当たりで、新人が戦力化しない。採れない時代ほど「育てて埋める」力が効きます。こんな現場:「見て覚えて」になっている
評価が、社長の感覚
基準が曖昧で納得感がなく、頑張りが報われないと感じさせる。これが静かに退職予備軍を生みます。こんな現場:「なぜあの評価?」が起きる
採れない時代の勝ち筋は、辞めさせず・育てること。
仕組みなら、変えられます。

4.自社ならどう動くか ── 最初の一手

全部を一度に変える必要はありません。まず離職の要因を可視化し、属人業務をマップにすること。退職者の理由を3つに分類し、「この人が抜けたら止まる業務」を棚卸しするだけで、出血箇所が見えます。原因が見えないまま施策を打っても、穴の空いたバケツに水を注ぐだけです。

見えたら、辞めない → 回る → 採れる → 育つの順で整える。①定着(離職要因をつぶす)②属人化解消(業務を標準化・共有)③採用(自社の魅力と人材像を言語化)④育成評価(基準を見える化)。この順番なら、最賃上昇で増えた人件費が「投資」に変わります。

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