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#売上アップ#価格・値上げ#意思決定
Sales Column · 2026.08.08

毎年ゼロから見積を出していた会社が、
年間契約に変えた話(想定事例)

単発の仕事を積み重ねている会社は、毎年おなじことをしています。同じ客に、同じ時期に、ゼロから見積を出し直す。中小企業庁が2026年6月26日に公表した価格交渉促進月間のフォローアップ調査(受注側30万社対象)では、取引代金の支払手段を現金のみとした回答が87.5%まで増加し、支払手数料を受注側が負担している企業は約2割まで減少しました。取引条件そのものを見直す会話が、業界として当たり前になってきたということです。条件の話を切り出しやすい年に、単発を年間に変える。以下は想定事例です。

1.【before】毎年5月に電話が来て、毎年ゼロから見積っていた

従業員14名の空調設備会社。売上の柱は、地域の事業所からの点検と修繕です。毎年5月ごろ、決まった顧客から「そろそろ点検を」と電話が来る。現地を見て、見積を出し、了承をもらって施工する。10年以上、同じ客と同じ流れを繰り返してきました

この会社の悩みは二つありました。ひとつは売上が読めないこと。来る前提で人を確保しておきたいのに、正式な約束はどこにもない。もうひとつは単価が上げられないこと。毎回が新規の見積扱いなので、金額を上げれば「去年より高い」と必ず言われます。材料も人件費も上がっているのに、比較される相手が去年の自分でした。

実態としては継続取引です。ただ、継続していることが、どの紙にも書かれていなかった

実態は継続なのに、継続だと書いた紙が一枚もない

2.『年間契約にしませんか』が断られる、いちばんの理由

この会社も一度は提案したことがありました。返ってきたのは「今のままで困っていない」。当然です。客側から見れば、縛られるだけで得がないからです。

ここを取り違えると、たいてい値引きに走ります。年間で契約してくれたら5%引きます、と。それは継続の対価を自社の利益から払っていることになり、売上は読めるようになっても、利益は薄くなる。ストック化したのに苦しくなる会社は、ほぼこの形です。

3.【turn】どう組み替えたか ── 値引きではなく、優先権で作る

まず『毎年やっている仕事』を数え直す
帳簿を3年分さかのぼり、2年以上続けて発注のある客を抜き出します。この会社では売上の6割強が該当しました。ストック化とは新しい商品を作ることではなく、すでに継続しているものに名前を付ける作業だと分かった時点で、話が具体的になります。ポイント:新商品を考える前に、3年分の受注履歴を数える
年間契約の中身を『優先権』で組み立てる
値引きの代わりに渡すのは順番です。繁忙期でも48時間以内に駆けつける、故障時は契約先を先に回る、部品を一定量確保しておく。相手が本当に困るのは価格ではなく、動いてほしい日に動いてもらえないことです。優先権はこちらの利益を削りません。ポイント:対価は値段ではなく、順番と速さで払う
改定条項を、最初から契約書に入れる
材料費や人件費が動いた場合の見直し方法を、契約時に一文入れておく。年に一度、双方で単価を協議すると書いてあるだけで、値上げは交渉ではなく手続きになります。何も書かずに1年後に切り出すより、はるかに通ります。ポイント:値上げのしやすさは、契約時に9割決まる
更新は『期限の3か月前・担当者・日付』まで決める
自動更新にしていても、放置すると関係が薄れて他社に流れます。期限の3か月前に、担当者が訪問して1年の振り返りと翌年の提案をする。更新月をカレンダーに固定した時点で、失注は事故ではなく管理対象になります。ポイント:更新日は契約書だけでなく、社内カレンダーにも置く

4.学び ── 変わったのは商品ではなく、約束の形だった

この会社が新しく始めたことは、実は何もありません。やっていた仕事に、年間という枠と、優先権という価値と、改定という約束を付けただけです。それでも変わったことが三つありました。人の配置を先に組めるようになったこと。単価の話が毎年の手続きになったこと。そして、契約している客からの紹介が増えたことです。

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。自分たちの実感として言えるのは、ストック化でいちばん難しいのは商品設計ではなく、最初の一社に切り出すことだということ。長く付き合っている相手ほど、いまさら契約書の話をするのが気まずい。

だからこそ、取引条件を見直す会話が世の中で当たり前になっている時期を使ってください。支払手段や手数料の負担が実際に動いている年です。「最近このあたりの条件を整理していまして」と切り出せる年のほうが、間違いなく話は早い。関係が良いうちに紙にするのが、いちばん角が立たない順番です。

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5.SURGE は、継続の形にするところまで一緒に作る

SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、営業トークを教えて終わりにはしません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、継続している取引の洗い出し → 優先権で組む年間契約の設計 → 改定条項の文面づくり → 更新運用のカレンダー化までを、貴社の商売に合わせて一緒に進めます。売上を読めるようにしながら、利益を削らないのが条件です。

まずは無料の売上診断で、売上の伸びしろがどこにあるかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初に年間契約を切り出す一社を一緒に選びましょう。

※背景データは、取引代金の支払手段を現金のみとした回答が87.5%まで増加したこと・支払手数料を受注側が負担していると回答した企業の割合が約2割まで減少したこと・受注側中小企業30万社を対象とした調査であること=中小企業庁『価格交渉促進月間(2026年3月)フォローアップ調査結果』(2026年6月26日公表)を参照しました。本文中の会社・数字・契約条件は、よくある状況をもとに構成した想定事例です。