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#売上アップ#数字・見える化#意思決定
Sales Column · 2026.07.26

『新規をもっと取れ』の前に
── LTVで考えると売り方が変わる

売上が足りないとき、多くの社長がまず口にするのは『新規をもっと取れ』です。号令としては分かりやすい。けれど、その一手が利益を削っていることがあります。新規客を1人獲得するコストは、既存客から追加の売上をもらうコストの約5倍――昔から言われる『1:5の法則』です。さらにBain & Companyの調査では、顧客維持率をわずか5%上げるだけで利益は25〜95%伸びるとされます。人口減で国内市場が縮み、デジタル広告費が上がり続ける今、一度売って終わりの発想はますます割に合わない。売上を『件数』ではなくLTV(顧客生涯価値=一人のお客様が生涯にわたって落とす総額)で見た瞬間、売る相手も、売り方も、追う数字も変わります。

1.『新規が正義』という思い込みをほぐす

新規獲得は目に見えて頑張っている感が出ます。広告を出す、飛び込む、キャンペーンを打つ――行動量が数字に表れるので、経営者も号令をかけやすい。だから売上が落ちるとまず新規に手を伸ばす。これは自然な反応です。

けれど新規は、最も高くつく売上でもあります。獲得コストが既存の約5倍という水準は、裏を返せば『すでに買ってくれた人にもう一度売るほうが、5倍安い』ということ。それなのに、多くの会社が一度売った相手を放置し、また高いコストをかけて新しい人を探しに行く。穴の空いたバケツに、蛇口を全開にして水を足し続けているようなものです。まず疑うべきは水量ではなく、バケツの穴のほうです。

高いコストで新規を足す前に、売った相手を放置していないかを見る。

2.LTVで見ると、打ち手の順番が変わる

売上を『今月何件売れたか』ではなく『一人のお客様が生涯でいくら落とすか』で捉え直すと、優先順位は自ずと組み替わります。新規獲得(CAC)より前に、既存客のLTVを厚くする3つの打ち手が見えてきます。

『2回目』を設計に組み込む
売り切りで終わっている商売ほど伸びしろは大きい。納品後のフォロー、消耗品や定期メンテ、次に必要になる商品の案内。最も安く確実な売上は、すでに信頼してくれている相手の2回目にある。ポイント:新商品を探す前に、既存客の再購入導線を1本引く
『維持率5%』を経営の指標に据える
離脱率を1〜2ポイント下げるだけで利益は大きく動く。誰がいつ離れているかを掴み、離れる直前の兆候に手を打つ。派手ではないが、維持率はLTVを底上げする最も費用対効果の高いレバーになる。ポイント:新規件数と並べて『継続率』を毎月見る
『LTV/CAC』で広告の是非を判断する
獲得に使うお金は、そのお客様が生涯で落とす額で回収できるか。LTVがCAC(獲得コスト)の3倍あれば攻めてよいし、1〜2倍なら値上げか維持強化が先。感覚ではなく比率で、広告のアクセルとブレーキを踏み分ける。ポイント:一件の獲得単価ではなく、生涯回収で見る

3.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、自分たちで複数の実業を回す当事者です。その現場感覚で言えば、LTVが後回しになる理由ははっきりしています。新規は今日の武勇伝になるが、維持は誰の手柄にもならないからです。大きな受注は社内が沸くけれど、離脱を1件防いだ地味な仕事は褒められない。だから焦った会社ほど、高コストな新規へ逃げてしまう。

だからこそ、見る数字を変えることが第一歩になります。新規件数の隣に、継続率とLTVを並べて置く。それだけで会議の話題が『今月何件取ったか』から『どうすれば長く付き合えるか』へ移ります。売り方は、追う数字が決めます。人口減で新規のパイが縮む時代に伸びる会社は、一度出会った相手を離さない会社です。

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4.SURGE は、LTVが伸びる売上構造まで一緒に作る

SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、号令をかけて終わりではありません。BEYOND Holdings 自身が複数の実業を回す当事者として、2回目の設計 → 維持率の可視化 → LTV/CACで判断する広告運用までを、貴社の商材に合わせて伴走します。件数を追う売上から、生涯価値で積み上がる売上へ。

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※背景データは、新規獲得コストが既存維持の約5倍とされる『1:5の法則』、Bain & Companyによる『顧客維持率5%改善で利益25〜95%増』、LTV/CAC比の健全水準を3:1以上とする一般的な目安を参照しました。数値は業種・調査により幅があります。本文中の手順・事例は、よくある状況をもとにした一般的な整理です。