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#売上アップ#数字・見える化#価格・値上げ#差別化
Sales Column · 2026.06.23

売上を追う前に
『商品構成』を組み替える

2025年度の企業倒産は1万425件と2年連続で1万件超。なかでも『物価高』を要因とする倒産は963件で過去最多、人手不足倒産(441件)も最多を更新しました(帝国データバンク)。原価が上がり続けるこの局面で効くのは、新しい売上を取りに行くことではなく、いま売っている商品の構成を組み替えること。売れている=稼いでいる、とは限りません。

1.いま起きている事実 ── 「売れているのに苦しい」の正体

2025年度の倒産は前年度比3.5%増の1万425件。注目すべきは中身で、原材料・エネルギーの値上がりに価格転嫁が追いつかない『物価高』倒産が963件と過去最多になりました。製造業では大企業の業況がプラス圏で推移する一方、中小企業はゼロ近傍からマイナスで、転嫁の遅れが数字に出ています。

ここで多くの社長が陥るのが「売上は前年並みなのに、なぜか資金繰りが苦しい」という状態です。理由は単純で、売上の絶対額が同じでも、その中身(=商品構成)が低粗利に傾いているから。原価が上がった分だけ、よく売れる定番品の利益が薄くなり、気づけば「働けば働くほど残らない」構造になっているのです。

2.これが「商品構成」に意味すること

売上を金額順に並べると、上位2割の商品で売上の8割を作っている――これはABC分析でよく見る景色です。ただし、コスト高の今は『売上のABC』だけ見ても判断を誤ります。よく売れているAランク品が、実は値上げできずに粗利を一番削っている、ということが起きるからです。

だから見るべきは売上累計構成比ではなく、粗利累計構成比。単価マイナス原価で1品ごとの粗利額を出し、その大きい順に並べ替える。すると「売上は地味だが粗利を稼ぐ縁の下の主力」と「売れているのに利益を食う見せかけのエース」がくっきり分かれます。組み替えの起点はここです。

3.自社ならどう動くか ── 構成を組み替える手順

売上順ではなく『粗利額順』で全商品を並べ直す
エクセル1枚で十分。単価・原価・販売数を入れ、粗利額の降順に並べる。これだけで「稼ぐ主力」と「働かせ損の死に筋」が一目で分かります。こんな現場:売れ筋=儲け頭だと思い込んでいる
高粗利の主力を『見つけて、前に出す』
粗利上位の商品ほど、提案の主役に据え、入口商品から自然に乗り換えてもらう導線を作る。動線の最前列に置くだけで構成比は動きます。こんな現場:一番儲かる商品が棚の奥・提案の最後にある
低粗利の定番は『値上げ or 縮小』の二択で詰める
転嫁が追いつかない定番品は、根拠を添えて値上げするか、扱いを縮小する。残すなら「上位品への入口」と役割を明確にして抱える。こんな現場:赤に近い商品を惰性で全件続けている
死に筋は『感情』でなく在庫回転で切る
売上は過去の指標で、将来伸びる新商品を低く見せがち。だから粗利に加え在庫回転・将来性も併せて見て、惜しまず畳む。空いた棚と手間が主力に回ります。こんな現場:思い入れだけで残している商品がある
組み替え後の『粗利構成比』を毎月追う
高粗利品の構成比が何%動いたかを月次で記録する。売上ではなく構成比を指標にすると、原価が動いても利益を守れる体質になります。こんな現場:見直したきり、効果を測っていない
売上は「もっと売る」ではなく「何を売るか」で変わる。
商品構成は、明日から組み替えられます。

4.最初の一手は「全品見直し」ではない

いきなり全商品を入れ替えても現場は回りません。正解は、粗利額の上位3品と下位3品だけをまず特定すること。上位はもっと前に出し、下位は値上げか縮小を決める。たったこれだけで、原価高に押されていた利益に余白が生まれます。

大切なのは、売れ筋の感覚で決めないこと。粗利で並べ替えてから当てにいくSURGEはこの順番を、現場で続く形に落とし込みます。

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5.SURGE は、構成の組み替えを「現場で回す」まで伴走する

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