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#売上アップ#意思決定#差別化
Sales Column · 2026.08.29

関与者が5人以上の案件が46.9%
── 窓口を飛ばさずに届ける

HubSpotが公表した日本のBtoB購買に関する意識・実態調査2026によると、直近12か月以内にBtoB商材の比較・選定・稟議・承認・決裁等に関与した1,573名を対象とした調査で、情報収集から決裁までに社内関係者が5人以上関与したケースは46.9%検討開始から購入・契約・発注の決定までに1か月以上かかったケースは50.9%でした。
ここから読み取れることは一つです。決裁者に会えないという悩みの実体は、会うべき相手が一人ではないということ。窓口を飛ばして上に当たっても、この構造は変わりません。むしろ社内で最も味方になり得る人を、敵に回します

1.『決裁者に会えない』は、問いの立て方が違う

営業の現場では、窓口担当で話が止まると決裁者に会えていないからだと考えます。だから上に当てにいく。名刺交換の場を探し、紹介を頼み、時には窓口を通さず連絡する。

ところが5人以上が関与する案件が半数近くあるという構造の中では、一人の決裁者に会えたところで決まりません。関与しているのは、使う部署、予算を持つ部署、購買、情報システム、そして役員。それぞれが別の観点で見ています

そして1か月以上かかる案件が半数を超えるということは、その間ずっと、こちらがいない場所で議論が続いているということでもあります。商談の場より、社内会議の場のほうが長い。

勝負は商談の場ではなく、自分がいない社内会議で決まっている。

2.窓口を飛ばした瞬間に、味方を失う

窓口担当は、多くの場合社内でこの件を進めたいと思っている人です。困りごとを抱えていて、解決策を探している。だからこちらに連絡してきた。

その人を飛ばして上に当たると、二つのことが起きます。一つ目、窓口の社内での立場が悪くなる。勝手に外部と話を進めたと見られかねません。二つ目、こちらが信用できない相手として記憶される。次の案件で声はかかりません。

やるべきことは逆です。窓口を、社内提案者として強くする。この人が社内会議で説明しやすい材料を渡す。会えない決裁者に届けるのではなく、届けてくれる人を助けるという発想に切り替えます。

3.窓口を提案者に変える、四つの手順

誰が関与するのかを、窓口に直接聞く
『これは最終的に、どなたの承認が要りますか』『他に見られる部署はありますか』。聞きにくいと感じますが、窓口にとっては答えやすい質問です。答えが曖昧なら、窓口自身も分かっていない。その場合は、一緒に確認するところから手伝えますポイント:関与者の一覧は、窓口に聞けば出てくる
社内説明用の1枚を、こちらから作って渡す
提案書とは別に、相手が社内会議でそのまま使える1枚を作ります。目的、比較した選択肢、金額、導入時期、想定される反対とその回答。窓口の仕事を代わりにやることになりますが、これが最も効きます。作るのは30分です。ポイント:提案書とは別に、社内会議用の1枚を渡す
反対しそうな部署の論点を、先に潰しておく
経理は金額と支払条件、情報システムは既存の仕組みとの整合、現場は移行の手間。関与者ごとに気にする点は違います。窓口に『経理の方は何を気にされそうですか』と聞き、その答えを1枚に足す。反対が出てからでは、巻き返しに時間がかかります。ポイント:反対は、出てから対応すると倍の時間がかかる
決裁者に会うなら、窓口と一緒に行く
上に会う機会があるなら、必ず窓口を同席させる。窓口の顔を立てながら、こちらの説明も届きます。窓口が説明し、こちらが補足する形が理想です。単独で会うのは、窓口が動けない事情があるときだけにする。ポイント:決裁者には、窓口と一緒にしか会わない

4.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。売る側と、稟議を上げる買う側の両方を日常的にやっています。

買う側の立場で言うと、いちばんありがたいのは、社内説明の材料をくれる相手です。良い商品でも、社内で説明できなければ通せません。逆に、比較表と想定質問への回答まで用意してくれる相手なら、こちらの仕事はほぼ済んでいます。多少値段が高くても、そちらを選ぶ理由になります。

そして、上を飛ばされた経験もあります。悪気はなかったのだと思いますが、その会社とは以降取引していません。理由は感情ではなく、社内の手順を尊重しない相手は、導入後も同じことをすると判断したからです。

1か月以上かかる案件が半数という数字は、営業から見れば長く感じます。ただ、買う側にとっては当然の期間です。5人が見て、それぞれが確認して、稟議が回る。この時間を短縮しようとして窓口を飛ばすより、この時間の中で窓口が動きやすくするほうが、確実に早いというのが実感です。

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5.SURGE は、社内説明の材料づくりから一緒に立つ

SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、営業手法を教える立場ではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、関与者の把握 → 社内説明用1枚の設計 → 部署別の論点の潰し込み → 同席の進め方までを、貴社の商材と商談の流れに合わせて一緒に整理します。狙うのは、いない場所で味方が説明してくれる状態です。

まずは無料の売上診断で、売上が伸びない原因がどこにあるかを確かめてみてください。結果を見ながら、止まっている案件の関与者を一緒に洗い出しましょう。

※背景データは、HubSpot Japan が公表した『日本のBtoB購買に関する意識・実態調査2026』において、直近12か月以内にBtoB商材の比較・選定・稟議・承認・決裁等に関与した1,573名を対象とした調査で、情報収集・比較・稟議・承認・決裁に関与した社内関係者が5人以上いたケースが46.9%、検討開始から購入・契約・発注の決定までに1か月以上かかったケースが50.9%であったことを参照しました。同調査は同社による調査であり、対象は当該経験のある回答者に限られます。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。