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#売上アップ#定着・離職#意思決定
Sales Column · 2026.09.02

担当を代えた3か月後、
5社が消えていた(想定事例)

ベテラン営業の退職や配置換えのたびに、取引先がいくつか離れていく。
心当たりのある会社は少なくないと思います。ただ、担当が変わったこと自体が原因ではありません。原因は、引き継ぎで渡していたものが顧客名簿と案件の進捗だけだったことにあります。
相手が本当に引き継いでほしいのは、そこではない。これまでの経緯と、言わなくても察してもらえていた部分です。ここが渡らないまま担当だけが変わると、相手にとっては取引を一から始め直すのと同じになります。以下は想定事例です。

1.【before】名簿と進捗は、きちんと渡していた

従業員31名の事務機器販売会社。20年勤めたベテラン営業が定年で退職することになり、社長は3か月前から引き継ぎを指示しました。

引き継ぎ資料はよくできていました。担当先63社の一覧、契約内容、更新月、進行中の案件と進捗。後任も同行訪問を重ね、全社に挨拶を済ませています。社長は『ここまでやれば大丈夫だろう』と考えていました。

ところが交代から3か月後、5社との取引が止まっていました。金額としては大きくないものの、いずれも10年以上続いていた先です。理由を聞くと、返ってきたのは似た言葉でした。『前の担当さんのときと、ちょっと勝手が違って』

渡したのは情報。渡っていなかったのは、経緯

2.離れた5社に共通していたこと

社長が個別に確認して分かったのは、5社とも過去に何かがあった先だったということです。

納品トラブルで長く謝りに通った先。社長同士が同級生で、金額の話をしにくい先。以前に一度、無理な短納期を通してもらった借りがある先。どれも一覧表の欄には収まらない情報でした。

後任は、これらを知らないまま普通に営業しました。普通にやったことが、相手には配慮の欠如として映った。悪気はどこにもありませんが、20年分の積み重ねが一度で消えました。

もう一つ共通点がありました。5社とも、退職の連絡を後任からの挨拶で初めて知った。長い付き合いの相手ほど、この順番は効きます。

3.会社に付いてもらうために渡す、四つ

取引先ごとに、経緯を3行だけ書き足す
一覧表に過去のトラブル・特別な配慮・触れないほうがいい話題の欄を作る。3行で十分です。本人が当たり前だと思っていることほど書かれません。だから聞き出す側が『この会社で気をつけていることは』と質問する形にする。ポイント:書かせるのではなく、聞き出して書き取る
退職・交代は、後任の挨拶より先に本人から伝える
順番が信頼を左右します。長い取引先には、担当者本人から先に一報を入れる。『お世話になりました、後任に引き継ぎます』が本人の口から出るかどうかで、相手の受け取り方がまったく違います。後任からの挨拶が初報になると、切られたように感じる相手がいますポイント:初報は必ず、いままでの担当者本人から
同行は上位10社に絞り、残りは書面で足りると割り切る
63社すべてに同じ手間はかけられません。取引額と付き合いの長さで上位10社を選び、そこに時間を集中する。残りは資料と丁寧な挨拶状で構いません。全部を平等にやろうとして、どこにも十分な時間が割けないのが最悪です。ポイント:平等に配らず、離れたら痛い先に寄せる
交代後3か月は、社長が定点で確認する
月に一度、後任ではなく社長が上位10社に短く連絡する。『新しい担当はいかがですか』の一言でいい。不満は後任には言いませんが、社長には言います。ここで拾えれば、離れる前に直せます。3か月を過ぎると、相手はもう別の会社に相談を始めています。ポイント:違和感は後任ではなく、社長に届く

4.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を回している当事者です。担当交代は、どの会社でも定期的に起きます。

やってみて分かったのは、引き継ぎ資料の厚さと、実際の離脱率は関係がなかったということです。分厚い資料を作った案件でも離れるときは離れる。効いたのは資料ではなく、相手に対する伝え方の順番でした。

そしてもう一つ。担当交代は、実は関係を作り直す機会でもあります。長く同じ担当が付いていると、条件も進め方も昔のまま固まっていることが多い。交代のタイミングで『あらためて現状をお聞かせください』と入ると、前任者には言いにくかった要望が出てきます。実際、これがきっかけで取引が広がった例もありました。

だから交代を、失う前提の作業として扱わないほうがいい。渡すべきものを渡し、順番を守れば、増える側にも振れます。逆に、名簿と進捗だけを渡して終わりにすると、20年分が一度に消えることがある。差がつくのは、その間にある3行と、一本の電話です

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5.SURGE は、引き継ぎの設計から一緒に立つ

SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、営業手法を教える立場ではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、経緯欄の聞き取り → 伝える順番の設計 → 同行先の絞り込み → 交代後3か月の定点確認までを、貴社の顧客構成に合わせて一緒に組み立てます。狙うのは、人ではなく会社に付いてもらう状態です。

まずは無料の売上診断で、売上が伸びない原因がどこにあるかを確かめてみてください。結果を見ながら、いま属人化している取引先を一緒に洗い出しましょう。

※本文中の会社・人物・数値は、よくある状況をもとに構成した想定事例です。特定の企業を指すものではありません。手順は、BEYOND Holdings が複数の実業を運営する中で用いている一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。