好きな漫画が、たぶん私を表しています。スラムダンクの、諦めない逆転。キングダムの、絶体絶命をひっくり返す戦。そして行け!稲中卓球部の、どんな状況も笑い飛ばす力。熱さとバカバカしさが、同居している。
だからピンチが来ても、「終わった」とは思いません。考えるのは一つ、この状況を、どう楽しんで、どこまで理想に近づけられるか。固まるでも、焦るでもなく、ここからが本番だと、むしろスイッチが入ります。
では「楽しむ」とは、具体的に何か。本当の理想に届かないとき、現時点で持てる全てのリソースを使って達成できる、最高の形の理想形を探すこと。これに尽きます。
満点が取れないと分かった瞬間に、ゲームが始まります。今ある人、金、時間、人脈、その全部を机に並べて、「この手札で届く一番上はどこだ」を探す。制約がきついほど、その一点は見つけにくく、見つけたときの手応えは大きい。だから、面白い。
ただ理想を語るだけなら、それは理想論で終わります。逆に現実に流されれば、ただの諦め。世の中の多くは、この二択のどちらかに落ちていきます。
私が好きなのは、そのどちらでもない場所です。『現実的な理想論』という、矛盾したものを成り立たせる瞬間。理想を一歩も下げず、しかし現実の手札だけで、それを形にする。この矛盾を成立させたときが、経営でいちばん痺れる瞬間です。スピードを情熱と呼ぶのも、根は同じ。本気で欲していれば、人は手札の中から必ず最高形を見つけにいきます。
中小企業は、いつだってリソースが足りません。人も、金も、時間も、大手のようにはない。それを言い訳にしたくなる気持ちも、分かります。でも、あえて問います。
「無い」と言ったら、リソースが出てくるんですか。待ってくれるんですか。 そんなことも分からずに、経営者になったわけじゃないでしょう。無いのは、最初から前提です。だったら、無い中での最高形を探すしかない。そしてそれこそが、経営という仕事の、いちばん面白いところだと思うのです。
この感覚に『わかる』と思ったら。相談ではなく、共感のひと言からで構いません。BEYOND は、9つの実業で毎日この問いに向き合っている当事者です。
▶ BEYONDに相談する 他の記事を読む「価値を提供すること」「スピードは情熱」「すべての状況を、良い意味で楽しむ」── これが、私たちが日々現場で握りしめている軸です。ほかの考え方はライブラリに、BEYOND PLAYBOOK の全体像はトップにまとめています。同じ温度で経営をしている社長と、いつか机を並べられたら嬉しいです。