客が知りたいのは、頼んで大丈夫かです。できること、実績、価格の目安、何かあったときの対応。
働く側が知りたいのは、入って大丈夫かです。誰と働くのか、何を覚えるのか、どういう一日か、続けられるか。
この二つは重なりません。両方に答えようとして一本にまとめると、どちらの問いにも半分しか答えない文章になります。
よくあるのが、技術力と社風を同じページに並べる形です。客は社風に関心が薄く、求職者は技術の仕様を読みません。結果として両方が途中で離れます。
線はわりと明確です。強調する順番と、例の選び方は分けていい。
同じ案件でも、客向けには『どんな課題をどう解いたか』を前に出し、採用向けには『誰がどう動いたか』を前に出す。材料は同じで、順番と主語が違うだけです。
分けてはいけないのは二つです。何屋かの一行と、数字。
何屋かが二通りあると、どちらが本当か分からなくなります。そして数字は、どちらかが古いまま残ると矛盾が見えます。社員数、設立年、拠点の数。ここがずれている会社は珍しくありません。
出し分けが崩れる原因は、読まれないと思って書くことです。
実際には、応募を考えている人は客向けのページも読みます。会社の規模や事業の中身を知りたいからです。逆に、取引を検討している相手が採用のページを見ることもあります。どういう人が働いているかは、発注の判断材料になります。
だから隠す出し分けはできません。できるのは、同じ事実を違う順番で見せることだけです。
この前提を共有しておくと、書く側の迷いが減ります。見られても困らないことだけを、見せ方を変えて出す。これが線になります。
私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。採用の説明と客への説明は、何度も作り直してきました。
いちばん多かった失敗は、採用向けのページだけ気合を入れて作ることでした。採用が苦しいので力が入る。結果として、客向けのページのほうが古くなる。応募者は両方を見て、温度差に気づきます。
もう一つ分かったのは、共通の一行を決める作業がいちばん効いたことです。何屋かを一行で書こうとすると、客向けと採用向けで違う言葉を使っていたことに気づきます。揃えた一行は、社員が自社を説明するときにも使えました。
そして数字です。社員数が二つのページで違っていた会社がありました。片方が三年前の数字でした。気づいたのは応募者からの質問でした。悪意なく起きるので、置き場所を一か所にする以外に防ぎ方がありません。
今日やるなら、一つで足ります。客向けと採用向けのページを並べて、数字が合っているかだけ確かめる。合っていなければ、そこから始めます。
60秒の無料診断で、いま自社の輪郭がどれくらい伝わっているかを確かめられます。
▶ 差別化診断をはじめる 無料で相談するMAGNET(BEYOND PLAYBOOK)は、見せ方の案を外から持ち込むのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、何屋かの一行決め → 順番と主語の出し分け → 数字の置き場所の一元化 → 書いたあとの読み返しの工程化までを、貴社の商売の形に合わせて一緒に整理します。
まずは無料の差別化診断で、いま自社の輪郭がどれくらい伝わっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、両方の先頭に置く一行を一緒に決めましょう。
※本記事の整理は一般的な考え方であり、成果を保証するものではありません。募集条件や労働条件の表示には関係法令にもとづく定めがあり、採用に関する記載については社会保険労務士にご確認ください。本文中の例はすべて説明のためのものです。