転職等希望者は、いまの仕事を辞めて他に移りたい人と、別の仕事も持ちたい人の合計です。1,023万人。就業者のおおよそ六人に一人という規模になります。
ところが実際に動いた人は330万人で、前年を下回りました。希望と実行の差が、過去より開いたということです。
この差が何を意味するかは、売る側の立場だと一つしかありません。取引先の窓口担当が、いつ代わるか予測できない。辞める兆候は出ていないのに、ある日通知が来ます。
長く続いている取引先ほど、接点は一人に集約されていきます。話が早いし、間違いも減る。合理的にそうなります。
その結果、取引の寿命がその担当者の在籍期間と同じ長さになります。会社と会社の取引のつもりで、実際には人と人の取引になっている。
代わった瞬間に何が起きるかというと、後任は前任が決めたことの理由を知りません。なぜこの会社なのか、なぜこの金額なのか。理由が分からない取引は、見直しの候補として最初に上がります。
ここで多くの会社がやるのが、同じ部署の別の担当に名刺を渡しておくことです。やっておいて損はないが、効き目は小さい。
同じ立場の人は、同じ情報しか持っていません。しかも同じ時期に異動します。
効くのは立場をずらした二人目です。一段上の人か、前後の工程にいる人。前者は決裁の経緯を知っていて、後者は現場でこちらの仕事の価値を見ています。交代が起きたとき、後任に理由を説明できるのはこの二人のどちらかです。
通知を受けたときの動き方で、残るかどうかが決まります。順番は三つです。
前任に、引き継ぎの内容を聞く。後任ではなく前任に聞きます。何をどう伝えたかが分かれば、足りない部分だけを補えます。
後任には、売り込まない。最初の訪問で提案を出すと、前任の判断を否定する形になりがちです。やることは一つ、これまで何を頼まれていたかの確認です。
二人目に、一本連絡を入れる。ここで効きます。上や隣の工程の人が『あの会社は問題ない』と一言言えるかどうかで、見直しの候補から外れます。
私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。買う側も売る側も、担当交代は何度も経験してきました。
買う側に立ってみて分かったのは、後任が最初に見るのは取引の履行状況ではなく、理由の有無だということです。きちんと納品されていても、なぜこの先なのかが分からなければ比較検討にかけます。悪意ではなく、説明責任があるからです。
だから二人目を作る作業の本質は、人脈を広げることではありません。こちらを選んだ理由を、相手の社内に一つ以上置いておくことです。置き場所が担当者の記憶しかないなら、その人が消えた日に理由も消えます。
もう一つ。この作業は件数を絞らないと続きません。全取引先でやるのは無理です。売上の上位から数社、または失ったら困る順に並べて、上から三社だけ始める。三社で型ができてから広げるほうが速い。
SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、営業の型を外から当てはめるのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、取引先を失ったら困る順に並べる → 接点が一人の先を洗い出す → 二人目の立場を決める → 呼んでもらう口実の設計までを、貴社の商売の形に合わせて一緒に組みます。
まずは無料の売上診断で、いま案件がどこで止まっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初の三社を一緒に決めましょう。
※統計の記述は、総務省統計局『労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果』を参照しています。転職等希望者は、就業者のうち現在の仕事を辞めて他の仕事に変わりたいと希望している者および現在の仕事のほかに別の仕事もしたいと希望している者を指す区分です。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。