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#情報発信#ブランディング
Branding Column · 2026.10.09

図を入れたのに、
読まれ方は変わらなかった

文章が苦手なら図にすればいい。図を入れれば分かりやすくなる。
この方向で手を動かすと、たいてい手間だけが増えて、読まれ方は変わりません。
図には効く場面と効かない場面があり、その差は作りの上手さではないからです。

1.図は、関心がある人にしか効かない

図が効くのは、読む側がすでに内容を知りたいと思っているときです。商談の場、見積の説明、社内の引き継ぎ。ここでは図一枚が十分の説明を置き換えます。

効かないのは、まだ関心がない段階です。検索から来た人は、自分の困りごとに関係があるかを数秒で判断します。そのとき見ているのは図ではなく、見出しと最初の数行です。

図は、読む前に理解の準備を要求します。どこから見ればいいかを考えないといけない。関心が薄い段階では、その手間が離脱の理由になります。

2.そして図は、直せないまま古くなる

もう一つの問題は更新です。文章は一行だけ直せます。図は、作った道具とファイルが残っていなければ作り直しになります。

作った人が辞めていれば、元のファイルの場所から探すことになる。結果として直されず、中身が古い図が残ります。

文章は一行で直せる。図は、作り直すか、古いまま置くかしかない。

金額や制度が入った図は、特に危ない。古い数字が図の中にあると、本文を直しても信用が落ちます。

3.図を使うのは、三つの場面だけ

やめる必要はありません。使う場面を絞るのが正解でした。言葉で書くと長くなるものだけに使います。

一つ目は分岐。条件によって進み方が変わるもの。『この場合はこちら、そうでなければこちら』が三回以上出てくるなら、図のほうが短い。

二つ目は比較。二つか三つの選択肢を同じ観点で並べるもの。これは図というより表で足ります。表は直せるので、図より寿命が長い。

三つ目は位置関係。どこに何があるか、誰と誰がどうつながっているか。順番がない情報は、文章にすると読む側が頭の中で組み立て直すことになります。

逆に、手順や理由は図にしません。順番のあるものは箇条書きのほうが速く、理由は文章でしか書けません。図にすると情報が落ちます。

4.作り方の、四つの決めごと

①文章を書いたあとに、要約として作る
図を先に作ると、図に合わせて文章を削ることになります。先に文章を書き、言い切れた内容だけを図にする。図は本文の代わりではなく要約です。図だけ見て分かる必要はないと割り切ると、作る量が一気に減ります。ポイント:図は本文の代わりではなく要約
②手書きで足りるかを先に判断する
きれいに作ると、直せなくなります。紙に書いて写真を撮る。これで足りる場面は多く、しかも現場の実感が伝わります。清書が必要なのは、社外に配る資料と、一年以上使うものだけです。ポイント:清書が要るのは、配る物と長く使う物
③数字と年月を、図の中に入れない
金額・料率・制度の施行日を図の中に書くと、更新のたびに作り直しになります。変わる値は図の外、本文か表に置く。図には構造だけを残す。構造は数年変わらないので、作り直しが要らなくなります。ポイント:変わる値は図の外に出す
④元のファイルの場所を、図と一緒に書き残す
次に直す人が困るのはここです。どの道具で作ったか、元のファイルがどこにあるかを一行残す。社内の共有場所の名前だけで足ります。これが無い図は、一度古くなった時点で捨てるしかなくなります。ポイント:作り直せる状態まで含めて一枚と数える

5.社内向けには、もっと効く

ここまで外向けの話をしてきましたが、図がいちばん効くのは社内です。

社内の読み手は、関心が薄い段階を飛ばしています。自分の仕事に関係があると分かっているので、図を読む準備ができている。引き継ぎ、分岐の多い作業、誰に聞くかの一覧。この三つは図にすると定着します。

だから作る順番としては、社内向けに作ったものを、必要なら外向けに流用するほうが無駄がありません。逆の順番で作ると、外向けに整えた図が社内では使われないことがよくあります。

6.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。説明の資料は何度も作り直してきました。

反省としてはっきりしているのは、見栄えのする図を作った時期が、いちばん更新が止まっていたことです。きれいに作るほど直す心理的な壁が高くなり、古い図が残りました。

いま効いているのは、手書きの分岐図です。紙に書いて写真を撮り、変わったら書き直して撮り直す。見栄えはしませんが、中身が合っています。合っている手書きは、古い清書より役に立つ。

もう一つ。図を作ると、自社の説明の抜けが見つかります。分岐を描こうとすると、条件が決まっていない箇所で手が止まる。止まった場所が、社内でも決まっていない論点でした。発信の道具として作りながら、整理の道具として効く。これが図の本当の使いどころだと考えています。

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7.BEACON は、図にする場面の選び分けから一緒に立つ

BEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、見せ方の形式を外から勧めるのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、文章と図の役割分担 → 図にする三場面の選び分け → 手書きで足りるかの判断 → 更新できる形での保存までを、貴社の説明の中身に合わせて一緒に整理します。

まずは無料の情報発信診断で、いまの説明が誰にどこまで届いているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初に一枚描く分岐を一緒に選びましょう。

※本記事の整理は一般的な考え方であり、成果を保証するものではありません。図やイラストを外部から入手して使う場合は、著作権および利用許諾の範囲にご注意ください。

記事はここまで

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