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#情報発信#ブランディング
Branding Column · 2026.10.14

取引先名を出した投稿で、
翌日に電話が来た(想定事例)

現場の良い仕事を伝えたい。だから写真を撮り、取引先の名前を入れて投稿しました。
悪意はありません。むしろ相手を立てるつもりでした。それでも翌日、その取引先から電話が来ました。
起きていたのは、個人の判断ミスではありません。線が決まっていなかっただけです。以下は想定事例です。

1.【before】良い報告のつもりだった

従業員18名の内装工事会社。若手の社員が発信を担当し、現場の写真を週に二本投稿していました。

反応は良く、採用の問い合わせも増えていました。社長も評価していました。

問題が起きたのは、ある店舗の改装が終わった日の投稿でした。店名を入れ、完成写真を数枚上げた。開店の二週間前でした。

翌日、その取引先から電話が来ました。『開店前に内装を公開されると困る』。

2.何が起きていたのか

この投稿に、契約違反はありませんでした。秘密保持の取り決めもない小さな工事でした。

それでも相手には事情がありました。開店前に内装を見せたくない。これは発信した側に想像しろと言っても無理な話です。

悪意も違反もない。相手の事情を、こちらが知らなかっただけ。

社長が最初に考えたのは、投稿の事前確認を自分が全部やることでした。ところが数えてみると、週二本で月に八本。全部見るのは続きません。

そして全部見る形にすると、現場は投稿をやめます。許可を取るのが面倒になるからです。せっかく回り始めた発信が止まります。

3.【turn】一行で判断できる形にした

決めたのは、現場が自分で判断できる線でした。社長の確認を要る場合と要らない場合を分ける。

作ったのは紙一枚、四行です。

4.一行で決めた、四つの線

①取引先の名前は、書面で許可を得たときだけ出す
口頭の『いいですよ』は使いません。短い一文でよいので、記録に残る形で許可を取る。取れないときは名前を出さず、業種と規模だけで書く。『都内の飲食店』で、伝わる情報はほとんど落ちません。ポイント:名前が無くても、伝わる情報は残る
②金額は、一切書かない
金額は他の取引先に見られます。同じ工事で別の金額を出していた場合、説明が必要になります。範囲で書くのも避ける。規模を伝えたいときは、面積や台数などの金額以外の単位に置き換えます。ポイント:規模は、金額以外の単位で言い換える
③完成前と開店前は、出さない
この会社がつまずいた場所です。相手の都合が読めない期間は、丸ごと出さないと決める。出すのは引き渡しが済み、相手が営業を始めた後から。時期で切ると、現場が判断に迷いません。ポイント:相手の都合が読めない期間は、時期で切る
④迷ったら出さない。そして聞く相手を一人決める
最後は逃げ道です。迷ったものは出さず、決まった一人に聞く。社長でなくてもよく、判断できる人なら誰でもいい。聞く相手が決まっていないと、現場は自分で判断して出してしまいます。ポイント:聞く相手を決めるまでが、ルール作り

5.写り込みは、別の線が要る

現場の写真には、意図していないものが写ります。この会社で後から出てきたのは三つでした。

他社の図面や指示書、作業している人の顔、そして周辺の建物や看板。

対処は難しくありません。撮った後ではなく、撮る前に机を片付ける。人は後ろ姿か手元だけにする。加工で消すより、写らない状態で撮るほうが早い。

なお、人の写真や施設の撮影と公開、個人情報の扱いには関係法令および個別の契約にもとづく定めがあり、顧問の弁護士への確認が前提です。ここで扱っているのは、その枠の中で現場が迷わない形を作る話です。

6.【after】投稿は止まらなかった

四行を配った後も、投稿は週二本のまま続きました。止めなかったことが、この対処のいちばんの成果でした。

変わったのは、現場からの質問が出るようになったことです。『この写真は出していいですか』。線があると、線の近くにあるものだけを聞いてくる。確認の件数は月に一、二件に収まりました。

そして取引先への対応も変わりました。工事の打ち合わせのときに『完成後に発信してよいか』を聞くようにした。先に聞けば断られても角が立たず、許可が出れば名前を出せます。

7.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。発信で相手に迷惑をかけた経験もあります。

分かったのは、事前確認を増やすと発信が死ぬということです。確認を厳しくした会社は、三か月で投稿が止まりました。慎重になったのではなく、面倒になっただけです。

効いたのは、出さないものを決めて、残りは自由にしたことでした。禁止の範囲が狭くて明確なら、現場はその外側で動けます。全部確認より、四行のほうが安全で速い。

もう一つ。この線引きは取引先への説明材料にもなりました。『うちは金額と完成前の内装は出しません』と先に言えると、名前を出す許可が取りやすい。出さないものを決めることが、出せるものを増やします。

いま発信しているなら、今日決めるのは一つで足ります。迷ったときに聞く相手を、名前で一人決める。そこから線は書けます。

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8.BEACON は、四行の線引きづくりから一緒に立つ

BEACON(BEYOND PLAYBOOK)は、発信の制限を外から押し付けるのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、出さない情報の洗い出し → 時期で切る線の設定 → 許可の取り方の型 → 聞く相手の指名までを、貴社の現場に合わせて一緒に整理します。

まずは無料の情報発信診断で、いまの発信が誰にどこまで届いているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初の四行を一緒に書きましょう。

※本記事の事例は、中小企業で起こりうる場面を想定して構成したものです。特定の企業の実例ではなく、記載の件数はすべて説明のための仮の数値です。秘密保持契約の範囲、肖像や施設の撮影と公開、個人情報の取扱いについては関係法令および個別の契約にもとづく定めがあり、判断にあたっては顧問の弁護士にご確認ください。

記事はここまで

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