同じ年の1位はランサム攻撃で、3位には生成系の技術をめぐるリスクが初めて入りました。新しい脅威が上がってくる中で、内部不正は順位を譲りながら毎年居続けています。
内部不正という言葉は、意図的な持ち出しを思わせます。ただ同機構の説明の範囲はもっと広く、規則違反による持ち出しや、不注意による紛失も含まれます。
この広さが、中小企業にとっては重要です。悪意のある社員を想定しなくても、当てはまるからです。
実際に見つかる問題は、だいたい三つに集まります。
一つ目は、退職者のアカウントが生きていること。共有の保存場所、業務のサービス、取引先との連絡用の窓口。使われていなくても、入れる状態が残っています。
二つ目は、契約が個人の名義になっていること。担当者が自分の連絡先で申し込み、支払いは会社。辞めたあと、会社から中身に触れません。
三つ目は、共有のアカウントを全員で使っていること。誰が何をしたかが分からないので、問題が起きたときに追えません。
どれも、起きてから直すのは大変です。辞める日が決まった時点で動く形にしておくほうが、確実に軽い。
やってみると、必ず止めると何が壊れるか分からないものが出てきます。古い仕組みに紐づいていたり、自動の処理に使われていたり。
この場合は、無理に止めません。名前を変えて、使っている処理を書き残す。そして合言葉だけを変える。止めるのではなく、持ち主をこちらに移すという対処です。
逆に、迷わず止めていいのは最後に使われた日が一年以上前のものです。止めて困ったら、その時に戻せばいい。
私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。この棚卸しは各社でやってきました。
いちばん困ったのは、辞めた担当者の個人の連絡先で契約されていたサービスでした。支払いは会社から出ているのに、設定を変えることも解約することもできない。先方に事情を説明して、書類を出して、一か月かかりました。
学んだのは、順番が逆だったということです。セキュリティの対策として考えると重い話になりますが、名義の整理として考えると総務の仕事です。難しい話にする前に、申込者の名前を揃えるだけで大半が片付きました。
もう一つ。この作業には副産物があります。使っていないサービスが見つかること。棚卸しの目的は権限でしたが、出てきたのは止めていい契約でした。安全の話と費用の話が、同じ一覧の上で解けます。
今日やるなら一つで足ります。直近一年で辞めた人の名前を挙げて、その人が入れた場所を思い出す。思い出せない場所があるなら、そこが一覧の出発点です。
GEAR(BEYOND PLAYBOOK)は、仕組みを外から当てはめるのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、契約の名義の確認 → 会社窓口への付け替え → 入社時に書く渡したものの欄 → 年次の突き合わせまでを、貴社の体制に合わせて一緒に整理します。
まずは無料の業務ムダ診断で、いまどの業務に負荷が溜まっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、最初に付け替える契約を一緒に決めましょう。
※統計の記述は、独立行政法人情報処理推進機構が2026年1月29日に公表した『情報セキュリティ10大脅威 2026』を参照しています。順位について第三者の解説記事間で記載が異なるものがあるため、本文では同機構の公表内容にもとづいています。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。個別の契約や退職時の取扱い、情報の管理方法については各サービスの規約および関係法令にもとづく定めがあり、顧問の専門家にご確認ください。