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Sales Column · 2026.10.11

全員が営業と直接話した案件は
27.2%だった

コレタ for Sales が2026年1月に実施した調査で、営業担当者が同席しない状態でも社内の検討が進んだ経験を持つ購買担当者は73.9%でした。
そして意思決定に関与した全員が営業と直接話したケースは27.2%。回答は180名です。
つまり、こちらが会話に入れている時間は思っているより短い。

1.検討は、こちらが居ない場所で進んでいる

この調査の内訳では、営業が同席せずに検討が進んだと答えた人のうち、『その方が多かった』が31.1%、『半々』が42.8%でした。

回答は180名なので、これだけで全体を語ることはできません。それでも方向は読めます。案件の大半は、こちらが見ていない時間に動いている。

この前提に立つと、営業の打ち手の優先順位が変わります。長い提案より、短い接点を一つも落とさないことが先に来ます。

2.最初の返信は、値引きの代わりになる

問い合わせが来た瞬間は、数少ない確実な接点です。相手がこちらを見ている、はっきりした一点。

ここで速く返すと、二つのことが起きます。一つは相手の社内の段取りに間に合うこと。候補を並べて上司に出す期限があり、そこに載れるかどうかが決まります。

速さは、相手の社内の締切に間に合うかどうかの話。そして原価がかからない。

もう一つは不安が減ることです。初めて問い合わせる相手に対して、買う側は『ちゃんと対応してくれるのか』を見ています。返信の速さは、そこへの最初の回答になります。

値引きと違うのは、原価がかからない点です。粗利を削らずに差がつく打ち手は、そう多くありません。

3.測るのは平均ではなく、遅い側

速さを改善するとき、平均を出すと手が止まります。平均は速い案件に引っ張られて、実感とずれるからです。

見るのは遅かった側の数件です。いちばん遅い三件に何が起きたかを見ると、原因はだいたい同じところに集まります。担当が外出していた、誰が返すか決まっていなかった、回答を揃えようとして止まっていた。

この三つは、どれも速さの問題ではありません。段取りの問題です。

4.初動を変える、四つの手順

①受信から一次返信までの時間を、二週間だけ記録する
分単位は要りません。受けた時刻と、最初に返した時刻だけを書く。二週間で傾向は出ます。記録を取り始めた週から、たいてい速くなります。測られていると分かるだけで順番が変わるからです。ポイント:測り始めた週から数字は動く
②一次返信に、回答を入れない
回答を揃えようとするから遅れます。一次返信は、受け取ったことと、いつまでに回答するかの二点だけ。見積の金額も納期も入れない。回答と受領を分けると、一次返信は数分で出せます。ポイント:受領と回答を分けると、初動が切り離せる
③返す順番は、金額ではなく相手の期限で決める
大きい案件から返したくなりますが、相手の期限は金額と無関係です。一次返信のときに『いつまでに決めますか』を一言聞く。聞いた期限の近い順に回答を作る。順番の基準が決まると、現場が迷いません。ポイント:期限を聞けば、順番は自動で決まる
④不在のときに返す人を、名前で決めておく
担当が外出していた、が最も多い理由でした。役職や部署ではなく名前で決める。返す内容は受領と期限だけなので、詳しくない人でも返せます。詳しい人が戻るまで待つ、をやめるだけで半日が縮みます。ポイント:受領の返信は、詳しくない人でも出せる

5.速く返して、雑になる場合

速さを優先すると、回答が粗くなる心配があります。実際に起きるので、線を引いておきます。

粗くしてよいのは一次返信だけです。回答そのものは、むしろ時間をかけたほうがいい。一次返信で期限を約束しているので、その日まで使えます。

逆にやってはいけないのが、速さのために概算の金額を口にすることです。先に出した数字は、後から上げられません。速く返すのは時間の話で、中身を先出しする話ではありません。

6.実業の当事者として言えること

私たちBEYONDは、外から助言するコンサルではなく、中小企業同士が連合して複数の実業を自分たちで回している当事者です。買う側に立つこともあるので、この話は両側から見てきました。

買う側で分かったのは、遅い会社は候補から静かに落ちるということです。断りの連絡は入れません。急いでいたので他に頼んだ、それだけです。だから売る側には、負けた記録さえ残りません。

売る側でやってみて効いたのは、一次返信の文面を一つ用意しておくことでした。受領と、回答の期限と、担当者の名前。これを型にしておくと、誰でも数分で出せます。速さは根性ではなく、用意の問題でした。

もう一つ。速く返すようになると、社内の段取りの悪さが見えてきます。回答に三日かかるのは見積の計算に三日かかるからで、その三日の中身はほとんど待ち時間でした。初動を測り始めると、その先も測りたくなる。入口として使いやすい指標だと考えています。

明日からやるなら、一つで足ります。受けた時刻と返した時刻を、紙に書く。二週間分あれば、次に直す場所が見えます。

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7.SURGE は、一次返信の型づくりから一緒に立つ

SURGE(BEYOND PLAYBOOK)は、営業の型を外から当てはめるのではありません。BEYOND Holdings 自身が実業を回す当事者として、初動時間の記録 → 遅かった数件の原因分け → 一次返信の文面づくり → 不在時に返す人の指名までを、貴社の商売の形に合わせて一緒に組みます。

まずは無料の売上診断で、いま案件がどこで止まっているかを確かめてみてください。結果を見ながら、記録を始める二週間の置き方を一緒に決めましょう。

※調査の記述は、コレタ for Sales が2026年1月に実施した『BtoB購買プロセスと営業接点の実態調査』(有効回答180名)を参照しています。回答者数が限られた調査であり、業種や企業規模によって事情は異なります。本文中の手順は一般的な整理であり、成果を保証するものではありません。

記事はここまで

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